ひとつ前のコレから。
◆いきなり風呂敷広げないで、商売特化の方向でやればいいのに
女性向け同人として発表された二次創作漫画本が、後に権利者から許諾を貰い商業本として発行されるという事例と言うと、真っ先にコレを思い出します。というか他に知らない…(※男性向けでは多くないもののあるらしいので、特に拒否反応が強そうな女性向け限定で)
サークル『紫宸殿』の魔動王グランゾート同人誌『C.DARWIN』
検索しても同人誌版の画像しか見つからないので唯一画像があったこちらをリンク。
■neverending summer storyー魔動王グランゾート ファンサイトー > グランゾート メモリアルコレクション > C.DARWIN(コミックス)
当時書店で普通に見かけてビックリしたなぁ。
いや勿論この時代、既にアンシロジーという形で複数の同人誌からピックアップして編集されたものは沢山流通していましたけど、この本みたいに特定サークル発行の特定タイトルの同人誌をそのまま許諾出して一般商業単行本として流通させる、という事は他になかった(と思う)ので本当にビックリした。内容もエロって程ではないにしても、普通に男男カップリングでしたし。
このサークルさんは当時から驚異的な画力とこだわりの装丁でジャンル外にもファンがいた、ちょっと凄いサークルさんだったのですが、この一件って結構ジャンル内でも賛否分かれてた記憶があるんですよね…
【実際に当時聞いた意見:その1】
サークルさんに対して勿論ファンなんだけど(だったんだけど)、アンソロジーとして表紙描いたり、同人誌再録したものは「同人誌」として収録されてるからいいんだけど、サンライズから許諾取る形で表紙にグランゾートのタイトルロゴ&サンライズの名前が入った「公式に許可の降りた商業作品」としてこの同人誌を一般書店で販売するのはどうなの…
【実際に当時聞いた意見:その2】
元々ホモ描いてるから苦手だったんだけど、このサークルジャンル内で一番売れてるからってサンライズがホモ同人誌を許可して一般単行本として売るとか何考えてるのか判らない。公式ムックや資料本と一緒に平積みで書店で売られてて何も知らない子供が手に取りそうでぞっとする!許可するサンライズも酷いけどホイホイ話に乗るサークルも無責任!
という。感じで。
※というか、今も昔もそもそも「アンソロジー」って許諾取ってないものも結構あるし、当時のグランゾートアンソロジーがどんな手続き取ったものなのかが判らないので、もう自分の記憶だけで書き残してる感じですが。
※後、後者の方は当時聞いてて「ハイハイ僻み乙」と思いながら聞いてた部分もあるので…うん。間違いなくやっかみはあったと思うなぁー。
※当時のサンライズって結構変な事やってたっていうか、攻めまくりだったよね…トルーパーのCDジャケット、片っ端から当時の人気&有名同人作家に描かせたりね…。あれも結果的には成功例なんだと思うけど自分の周囲では結構否定意見もあったなぁ。
実際、当時上の赤文字部分のような内容を割と多くの原作ファンや同人サークルさんファンから聞きました。特にこの後、このサークルさんは公式仕事もやるようになったりしたので(その頃はもう商業活動に入っていて仕事として正式に依頼されていたかと思いますが)、ファンの間での「好きなんだけど、好きなんだけど公式の書籍やイラストは製作に携ったアニメスタッフさんに描いて欲しい…」みたいな、複雑な感情が渦巻いていた感じでした。
これに関しては完全に部外者立場から見ていたのですが、正直「サンライズも罪な事をするわぁ…」と思ったんですよね。特定の作品「だけ」を許諾するってこういう事なんじゃないかなぁ、と。勿論当時と今だと時代は違いますけど、「同人」の中で「許諾されたもの」と「許諾されていないもの」が産まれる事は、同人誌を作る側から見ればあまり歓迎される事ではないと思いました。
もしも。それなりに同人ジャンル規模の大きな、特定の作品が「合法的に許諾を取れる」ようになったら、外からの目よりも先に内からの目でお互いギスギスした雰囲気になりそう。
ところで全然話は変わるんですけど、最近『同人作家セレクション』とか出てるじゃないですか。(いや実は結構前からありますけど。男性向け女性向け問わず)
あれって「特定の同人作家の商業単行本」だと思うのですが、あれの許諾ってどうなってるんでしょうね?作家で一冊にしてあるから中身のジャンルが多岐に渡ってるやつとか結構見かけるんですけど…
後ねー。
昔の、それこそキャプテン翼とか聖闘士星矢とかトルーパーとかあの辺の商業アンソロジーって当時全部無許可発行だったんですかね?どれかちゃんと許諾取ってましたよ!…なタイトルないんですかね?
今のアンソロと違ってこの時代のアンソロって本気で「古今東西の有名人気同人作家勢揃い!」みたいな恐ろしい豪華さがあったので、コレ許諾取って発行されてたんだったら、このアンソロをWEBアーカイブ化すれば凄い『同人史の貴重な資料』にもなるんじゃね?一度許諾取れてたアンソロなら改めて許諾取りやすくね??掲載されてる作家さんも一度アンソロとしてOK出してるんだからOK貰いやすくね???…とか思ったんだけど、やっぱりそうは簡単にはいかないかー。出版社が無くなってる(!)とか、あるよね…
何より紙媒体とWEBの差は大きいわなぁー。
◆いきなり風呂敷広げないで、商売特化の方向でやればいいのに
女性向け同人として発表された二次創作漫画本が、後に権利者から許諾を貰い商業本として発行されるという事例と言うと、真っ先にコレを思い出します。というか他に知らない…(※男性向けでは多くないもののあるらしいので、特に拒否反応が強そうな女性向け限定で)
サークル『紫宸殿』の魔動王グランゾート同人誌『C.DARWIN』
検索しても同人誌版の画像しか見つからないので唯一画像があったこちらをリンク。
■neverending summer storyー魔動王グランゾート ファンサイトー > グランゾート メモリアルコレクション > C.DARWIN(コミックス)
当時書店で普通に見かけてビックリしたなぁ。
いや勿論この時代、既にアンシロジーという形で複数の同人誌からピックアップして編集されたものは沢山流通していましたけど、この本みたいに特定サークル発行の特定タイトルの同人誌をそのまま許諾出して一般商業単行本として流通させる、という事は他になかった(と思う)ので本当にビックリした。内容もエロって程ではないにしても、普通に男男カップリングでしたし。
このサークルさんは当時から驚異的な画力とこだわりの装丁でジャンル外にもファンがいた、ちょっと凄いサークルさんだったのですが、この一件って結構ジャンル内でも賛否分かれてた記憶があるんですよね…
【実際に当時聞いた意見:その1】
サークルさんに対して勿論ファンなんだけど(だったんだけど)、アンソロジーとして表紙描いたり、同人誌再録したものは「同人誌」として収録されてるからいいんだけど、サンライズから許諾取る形で表紙にグランゾートのタイトルロゴ&サンライズの名前が入った「公式に許可の降りた商業作品」としてこの同人誌を一般書店で販売するのはどうなの…
【実際に当時聞いた意見:その2】
元々ホモ描いてるから苦手だったんだけど、このサークルジャンル内で一番売れてるからってサンライズがホモ同人誌を許可して一般単行本として売るとか何考えてるのか判らない。公式ムックや資料本と一緒に平積みで書店で売られてて何も知らない子供が手に取りそうでぞっとする!許可するサンライズも酷いけどホイホイ話に乗るサークルも無責任!
という。感じで。
※というか、今も昔もそもそも「アンソロジー」って許諾取ってないものも結構あるし、当時のグランゾートアンソロジーがどんな手続き取ったものなのかが判らないので、もう自分の記憶だけで書き残してる感じですが。
※後、後者の方は当時聞いてて「ハイハイ僻み乙」と思いながら聞いてた部分もあるので…うん。間違いなくやっかみはあったと思うなぁー。
※当時のサンライズって結構変な事やってたっていうか、攻めまくりだったよね…トルーパーのCDジャケット、片っ端から当時の人気&有名同人作家に描かせたりね…。あれも結果的には成功例なんだと思うけど自分の周囲では結構否定意見もあったなぁ。
実際、当時上の赤文字部分のような内容を割と多くの原作ファンや同人サークルさんファンから聞きました。特にこの後、このサークルさんは公式仕事もやるようになったりしたので(その頃はもう商業活動に入っていて仕事として正式に依頼されていたかと思いますが)、ファンの間での「好きなんだけど、好きなんだけど公式の書籍やイラストは製作に携ったアニメスタッフさんに描いて欲しい…」みたいな、複雑な感情が渦巻いていた感じでした。
これに関しては完全に部外者立場から見ていたのですが、正直「サンライズも罪な事をするわぁ…」と思ったんですよね。特定の作品「だけ」を許諾するってこういう事なんじゃないかなぁ、と。勿論当時と今だと時代は違いますけど、「同人」の中で「許諾されたもの」と「許諾されていないもの」が産まれる事は、同人誌を作る側から見ればあまり歓迎される事ではないと思いました。
もしも。それなりに同人ジャンル規模の大きな、特定の作品が「合法的に許諾を取れる」ようになったら、外からの目よりも先に内からの目でお互いギスギスした雰囲気になりそう。
ところで全然話は変わるんですけど、最近『同人作家セレクション』とか出てるじゃないですか。(いや実は結構前からありますけど。男性向け女性向け問わず)
あれって「特定の同人作家の商業単行本」だと思うのですが、あれの許諾ってどうなってるんでしょうね?作家で一冊にしてあるから中身のジャンルが多岐に渡ってるやつとか結構見かけるんですけど…
後ねー。
昔の、それこそキャプテン翼とか聖闘士星矢とかトルーパーとかあの辺の商業アンソロジーって当時全部無許可発行だったんですかね?どれかちゃんと許諾取ってましたよ!…なタイトルないんですかね?
今のアンソロと違ってこの時代のアンソロって本気で「古今東西の有名人気同人作家勢揃い!」みたいな恐ろしい豪華さがあったので、コレ許諾取って発行されてたんだったら、このアンソロをWEBアーカイブ化すれば凄い『同人史の貴重な資料』にもなるんじゃね?一度許諾取れてたアンソロなら改めて許諾取りやすくね??掲載されてる作家さんも一度アンソロとしてOK出してるんだからOK貰いやすくね???…とか思ったんだけど、やっぱりそうは簡単にはいかないかー。出版社が無くなってる(!)とか、あるよね…
何より紙媒体とWEBの差は大きいわなぁー。
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