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腐率低&懐古オタク仕様・なんでも専用。
永遠のすれ違い[漫画描きと小説書き]

地獄の釜の蓋が開いています。

同人女三十路散歩:
漫画描きと小説書きの間の見えない壁



私は一応漫画描きなので、ブログ主さんに100%シンクロ・賛同側です。
これは経験しないと判らないもんなんですよ。実際に「絵がかけるといいよね〜」「字は見ても貰えないから〜」とネチネチ言われた事があるから『あぁ…字書きの僻みウザイ…』と刷り込まれてしまっています。

字(小説)書きである事を自ら選んで、信念を持って創作している人が沢山いる事は判っています。
ヘタレ漫画描きよりも遥かにレベルの高い、面白い、愛の籠った作品を作っている人が沢山いる事も判っています。


そんな沢山の素晴らしい小説書きさんの存在よりも、『僻み根性丸出しでコチラ(=漫画描き)を見つめてくる微妙な字書き』との嫌な接触の記憶の方が鮮明すぎて、出来るだけ字書きとは関わらないようにしよう…と思ってしまうのです。



あら、これって何かに似てる。



『コスプレ嫌いなサークル(同人作家)』の行動パターンと同じだわ、と今思った。
一度被害に遭ってしまうと、全ての同存在が嫌悪の対象になってしまうんですよね、人間だもの。


あ、もちろん逆もあると思いますよ。
ロクでもない絵描きに捕まってエライ目に遭った字書きさんの話も沢山聞いた事があります。

むしろこっちのパターンの方が「絵描きのワタクシは字書きのアンタよりも上なのよ、だからアンタはワタクシの下僕なのよヲホホ!」みたいな「字書きを利用してやれ根性」丸出しの腐れ作家が多くてゲンナリします。

あっはっは!イヤんなっちゃう。




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そもそも、プロの世界の話をするのは間違いですよね。
仕事でやってて「どっちが偉い」とか「どっちが手間かかる」とか、バッカじゃねぇの?な論争です。

で、同人世界で「絵描き」と「字書き」の論争が起こるたび「無理じゃないの?」と思うんですが、そもそも比較する舞台が「同人誌即売会」じゃないですか。いや、昔から絵も文字も存在してきた世界ではありますが、圧倒的に絵=漫画有利な世界ですよね。作品を発表する側も、それを求めに来る側も基本「絵=漫画」を求めて集まる場だと認識しています。

求めて集ってきた人が「絵」を求めて来ているのに、そこに「字」で参戦しても。
「字はいらねーんだよ、絵だよ絵!」と言われてスルーされても仕方がない訳で。
それを承知で「同人誌即売会」に参加しないといけませんよ、と思う訳で。
元々ハンデがある中で参加していて「私、字だから見て貰えない…」とか言われても、と思う訳で。
「絵はいいよねぇ〜」とか言われても、と思う訳で。

そこで「表紙に絵があると見て貰いやすくなるから描いて!」とか言われても、と思う訳で。


…実際ですねぇ。
「同人誌即売会」は絵(=漫画)の天下なんですよね。良い悪いの問題とは別で。
リアルな話をしてしまうと、字と絵の合同誌を作ると「字はいらないから別々で出して欲しいです」とか厳しい生の御意見とかぶつけられてしまうくらい、字にはハンデ大きい場所だと思います。
一見よさげに見える絵の漫画よりも、読んでみれば遥かに面白い、内容の充実した小説であっても「字だから」というだけで手にも取って貰えない。それが極当たり前の世界です。正直な所、そんな状況で活動していたら多少は心が折れたり挫けたりしておかしくないとまで思います。
少なくとも私には無理です。多数派の絵描き側に居て卑怯だとは思いますが、こんな「例え実力があっても報われなさそうな世界」には居られません。趣味だからこそ、ぬるく楽しく活動したいです。作品を完成させた数の分だけは巧くなれればと思いますが、別にプロになるための修行をしたい訳じゃないんですもの。


漫画描きと小説書きの壁、って「同人世界」という「環境」が産み出しているんじゃないかな。
字書きの人だけが集まる即売会も、あるんですよね?確か。規模はよく知らないですが。
「コスプレ」が「コス好きだけが集まる場所」を求めて「即売会」から離れた別の世界を開拓していったように、「字が読みたい」という人が集まる、字の好きな人が集まる場所が育つといいんですけどね。


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その「即売会」から離れた別の世界、として最近良いなと思うのがネット上でのオンライン発表。
むしろ字書きさんにとってはオフラインの「同人誌即売会」よりも「サイトでの作品発表」が向いているのかもしれませんね。特に二次創作系は。

多分、ネット世界はリアルの即売会よりも「字」を求めている人が多いように思います。
そして「字」を読みなれている人も多いように思います。…ネット特有の文体だったりと、多少諸手を挙げて歓迎、とはいかない部分もあるかもしれませんが。読みたい、と思う人が沢山いて、読んで貰える土壌というのはとても大事です。

実際、最近オフライン小説サークルさんで元オンラインで発表していた作品を本に纏めて参加している人がとても多いと感じます。絵=漫画描きさんはそうでもないんですが。ネット上で一定の読者を獲得してからオフラインに進出する流れは、字書きさんにはベストの活動方法ではないかなぁ、と思います。



逆に、これは漫画描きさんには出来ない(難しい)流れだしね。
ブラウザマジック、とよく囁かれる罠に陥りがちになりますからね。

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チャレンジャー発見!

初めまして。地獄の釜を開いた張本人の夜沙と申します。お気に入り巡回してたら自分ブログの話題でびっくりしました(笑)
私の記事よりはるかに鋭い洞察力と潔い書きっぷりに頭の下がる思いです。

そうか刷り込みだったのか……、と非常に納得しました。

しかし
>「絵描きのワタクシは字書きのアンタよりも上なのよ、だからアンタはワタクシの下僕なのよヲホホ!」
こういう絵描きも確かに居て、そういう話を聞くと本当にげんなりしますね。

これからも#さまのスパッと鋭い切り口の記事を楽しみにしています。
勇者様、光臨!

初めまして、コメントありがとうございます。
そしてコッソリリンクを張っていたブログ主さんに、いつの間にか巡回されていた事実に蒼白です。
世代の所為でしょうか、夜沙様のテキストはとても共感出来るものが多くいつも楽しみに通っております。

さて、あーぶくたった♪煮えたった♪の釜の蓋。
「同人作家とコスプレイヤー」の軋轢が大きくなる以前は結構ポピュラーというか、絵描きと字書きの間に常に横たわる暗黙の、そして永遠のテーマだったように思います。

いつだったかの夜沙さまのテキストで同人誌全体を差し『つまらない本が増えているのは「描き手」ではなく「読み手」のレベル低下によるものである。』といった流れを書かれていたと記憶していますが、それよりも先に『オタクの字(小説)を読めるスキルが衰えた』と感じます。昔のオタクはとても字を愛していた、字の延長上に絵が、絵の延長上に字があるかのごとく、お互い切っても切れない愛すべき表現媒体と認識されていたと感じます。

文章が巧くないのですが、なまじどちらも「本」という体裁な分、「絵(漫画)描きと字(小説)書き」の軋轢は根深いと思います。
先日勢いに任せて「同人作家とコスプレイヤー」の軋轢について私見を垂れ流した所だったので、つい調子に乗りました。
夜沙様のブログ、未だコメント欄が伸び続けているのを遠くから眺めていますが、全く持って恐ろしい地獄の釜の蓋よ…と震えております。
管理人プロフィール

HN:
#(しゃあぷ。と読みます)
性別:
非公開
職業:
毎日パソコンを触るお仕事
趣味:
漫画とアニメと同人誌とネット
自己紹介:
田舎在住、旧時代のオタク。
コロナでアクティブオタクを続けていく事を半ば諦めかけていた所に、遂に家族の介護イベント発生。生き残りたい。
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