そんなもん、非日常的かつ珍妙な格好だからに決まってるじゃん。
いやそう言ってしまったらそこで終わってしまうから。
先日のラグナシアでも思ったのですが、実は「非日常的かつ珍妙な格好」というだけではそんなに異様・浮いてる・気味悪いとは思わないな、と感じたのですね。もしかしてそれは私がオタクだから?
おそらく、オタク的コスプレ以外でも、ビジュアルちゃんとか、ゴスロリちゃんとか、和物大好き着物ちゃんとか、古着大好きサブカルちゃんとか(後ろふたつは今適当につけた。雰囲気でどんな格好のお嬢さんか察して頂けると有難い)日常でも不思議な格好の一般人(?か?)を見かける事が多くなったお陰で、ただ「非日常的かつ珍妙な格好をしている」だけならさほど驚く事もなくなってきたからではないかと。
珍妙な格好をした人=コスプレを見慣れてしまっているから麻痺しただけ?
いやそんなことは無い。
実際、先日の舞台は遊園地でした。
ハロウィンという事で、あちこちディスプレイされていて非現実的空間を演出していました。従業員さんやアトラクションアクターの方々が華やかな衣装で闊歩する中、それに溶け込むような衣装のコスプレ一般客ちゃん達はむしろその空間に馴染んでいました。一般客にも関わらず従業員に溶け込んでいる事自体は問題(他のお客さんが従業員と勘違いしてトラブルになる可能性がある)ですが、それはまた別の問題として。
では、一体何が異様なのか。
それは自分達をひたすら撮影しているその光景。
今更か。それを言うのは。
いやしかし。
そもそもコスプレを撮影し始めたのはいつからなんだろう。
通称「カメコ」が誕生した瞬間からだろうか。
そして「カメコ」撮影ではなく、コスプレちゃん達が自らを撮影する「自分撮り」「お互い撮り」を始めたのはいつからなんだろう。
デジカメが普及し、カメラ機能付携帯が普及し、ネットに自分のコスプレ画像を公開する事に何の不安も感じずサイトやブログを立ち上げるようになってからだろうか。
おそらく先日のハロウィン魔女っ子ちゃん達は、自分達で撮影した画像をブログやサイトにアップするために撮影していたんでしょう。その光景は、一般のお客さんの「今日はラグナシアに遊びに来ました~その記念撮影です☆」的なスナップ写真とは明らかに違っていました。なにがって、ポージングが。
ベンチで片膝抱え座りセクシーポーズ、カボチャの前で魔法のステッキ振りかざし、この寒空&石畳の上に直座り+俯瞰で小首傾げ+上目遣い+乳寄せetc…どんだけ撮影光景をガン見してたんだ、というツッコミは無しの方向で。疲れてベンチに座っていたら目の前で繰り広げられて見るしかなかったのですよ。(言い訳)
これを、いっそ「カメコ」さんが撮影していれば「あぁ、素人さん使っての撮影会かなー」くらいに思えたのですが、いかんせん、自分撮り。
客観的に「本気自分撮り」をする光景は異様です。
それは本気・真剣オーラ出ていれば出ている程。
もれなくナルシズムと自分大好きオーラが背後に見えるからだと思いますが。
いや「自分大好き」は良い事です。昨今自分で自分を愛せない人も多いですからね。
では何故コスプレちゃんは「本気自分撮り」をする様になったのか。
インターネットが簡単に利用出来るようになって、気軽に撮影出来るようになって、その延長上に「自分のコスプレ姿を見て貰うサイトを作るようになった」というのがあるんでしょうね。ここらへん、ひと昔前のネトアブームも混ざっていそうですが。
コスプレちゃんにとっての「表現」は「自分のコスプレ姿を見て貰うこと」。
昔はイベント会場でリアルに見て貰うしかありませんでした。
それがインターネットのお陰でいつでも、どこからでも、世界中から見て貰える様になりました。
自分のコスプレ姿も簡単に安く綺麗にデジタルデータに残せるようになりました。
いつしか、「リアルで見て貰う」ことよりも「ネットやデジタルデータを通して見て貰う」方に比重が傾いてしまったのではないでしょうか。ネットやデジタルデータは、一段階フィルターを通してしまうので、リアルで見られるよりも自分を「良く」見せる事が出来ます。修正・加工が出来てしまうという事もですが、自分の一番自信のある角度、ポーズ、表情だけを一方向から切り取って「これが自分です!」と最も良い状態の姿だけを披露する事が出来るのです。
そのため、実際にコスプレしている時はひたすら「最も良い状態の姿」を残すために自分撮り。
サイト&ブログに掲載する画像撮影中のコスプレちゃん達にとって撮影中の「今」よりも、最も良い状態の自分の姿が残される「データ」の方がリアルで大切なものなのかもしれません。
イベントや即売会でも思うんですよ。
コスプレちゃんって、ひたすら自分達を撮影するばっかりでスペースの方にちっとも回ってこないなぁ、って。勿論そんな人ばかりじゃない事は判っているんですが、あまりに「自分撮り」に必死&夢中になりすぎて、今、リアルに自分のコスプレ姿を見ている人からどんな風に見られているか想像する余裕がなくなり、ちょっと無頓着・無防備すぎる気がします。
その場所、空間に馴染むって凄く難しい事だとは思いますが。
ファインダー越しに自分、自分達しか見えていない状態のコスプレちゃん達は、やっぱりちょっと異様だと思うのです。
いやそう言ってしまったらそこで終わってしまうから。
先日のラグナシアでも思ったのですが、実は「非日常的かつ珍妙な格好」というだけではそんなに異様・浮いてる・気味悪いとは思わないな、と感じたのですね。もしかしてそれは私がオタクだから?
おそらく、オタク的コスプレ以外でも、ビジュアルちゃんとか、ゴスロリちゃんとか、和物大好き着物ちゃんとか、古着大好きサブカルちゃんとか(後ろふたつは今適当につけた。雰囲気でどんな格好のお嬢さんか察して頂けると有難い)日常でも不思議な格好の一般人(?か?)を見かける事が多くなったお陰で、ただ「非日常的かつ珍妙な格好をしている」だけならさほど驚く事もなくなってきたからではないかと。
珍妙な格好をした人=コスプレを見慣れてしまっているから麻痺しただけ?
いやそんなことは無い。
実際、先日の舞台は遊園地でした。
ハロウィンという事で、あちこちディスプレイされていて非現実的空間を演出していました。従業員さんやアトラクションアクターの方々が華やかな衣装で闊歩する中、それに溶け込むような衣装のコスプレ一般客ちゃん達はむしろその空間に馴染んでいました。一般客にも関わらず従業員に溶け込んでいる事自体は問題(他のお客さんが従業員と勘違いしてトラブルになる可能性がある)ですが、それはまた別の問題として。
では、一体何が異様なのか。
それは自分達をひたすら撮影しているその光景。
今更か。それを言うのは。
いやしかし。
そもそもコスプレを撮影し始めたのはいつからなんだろう。
通称「カメコ」が誕生した瞬間からだろうか。
そして「カメコ」撮影ではなく、コスプレちゃん達が自らを撮影する「自分撮り」「お互い撮り」を始めたのはいつからなんだろう。
デジカメが普及し、カメラ機能付携帯が普及し、ネットに自分のコスプレ画像を公開する事に何の不安も感じずサイトやブログを立ち上げるようになってからだろうか。
おそらく先日のハロウィン魔女っ子ちゃん達は、自分達で撮影した画像をブログやサイトにアップするために撮影していたんでしょう。その光景は、一般のお客さんの「今日はラグナシアに遊びに来ました~その記念撮影です☆」的なスナップ写真とは明らかに違っていました。なにがって、ポージングが。
ベンチで片膝抱え座りセクシーポーズ、カボチャの前で魔法のステッキ振りかざし、この寒空&石畳の上に直座り+俯瞰で小首傾げ+上目遣い+乳寄せetc…どんだけ撮影光景をガン見してたんだ、というツッコミは無しの方向で。疲れてベンチに座っていたら目の前で繰り広げられて見るしかなかったのですよ。(言い訳)
これを、いっそ「カメコ」さんが撮影していれば「あぁ、素人さん使っての撮影会かなー」くらいに思えたのですが、いかんせん、自分撮り。
客観的に「本気自分撮り」をする光景は異様です。
それは本気・真剣オーラ出ていれば出ている程。
もれなくナルシズムと自分大好きオーラが背後に見えるからだと思いますが。
いや「自分大好き」は良い事です。昨今自分で自分を愛せない人も多いですからね。
では何故コスプレちゃんは「本気自分撮り」をする様になったのか。
インターネットが簡単に利用出来るようになって、気軽に撮影出来るようになって、その延長上に「自分のコスプレ姿を見て貰うサイトを作るようになった」というのがあるんでしょうね。ここらへん、ひと昔前のネトアブームも混ざっていそうですが。
コスプレちゃんにとっての「表現」は「自分のコスプレ姿を見て貰うこと」。
昔はイベント会場でリアルに見て貰うしかありませんでした。
それがインターネットのお陰でいつでも、どこからでも、世界中から見て貰える様になりました。
自分のコスプレ姿も簡単に安く綺麗にデジタルデータに残せるようになりました。
いつしか、「リアルで見て貰う」ことよりも「ネットやデジタルデータを通して見て貰う」方に比重が傾いてしまったのではないでしょうか。ネットやデジタルデータは、一段階フィルターを通してしまうので、リアルで見られるよりも自分を「良く」見せる事が出来ます。修正・加工が出来てしまうという事もですが、自分の一番自信のある角度、ポーズ、表情だけを一方向から切り取って「これが自分です!」と最も良い状態の姿だけを披露する事が出来るのです。
そのため、実際にコスプレしている時はひたすら「最も良い状態の姿」を残すために自分撮り。
サイト&ブログに掲載する画像撮影中のコスプレちゃん達にとって撮影中の「今」よりも、最も良い状態の自分の姿が残される「データ」の方がリアルで大切なものなのかもしれません。
イベントや即売会でも思うんですよ。
コスプレちゃんって、ひたすら自分達を撮影するばっかりでスペースの方にちっとも回ってこないなぁ、って。勿論そんな人ばかりじゃない事は判っているんですが、あまりに「自分撮り」に必死&夢中になりすぎて、今、リアルに自分のコスプレ姿を見ている人からどんな風に見られているか想像する余裕がなくなり、ちょっと無頓着・無防備すぎる気がします。
その場所、空間に馴染むって凄く難しい事だとは思いますが。
ファインダー越しに自分、自分達しか見えていない状態のコスプレちゃん達は、やっぱりちょっと異様だと思うのです。
PR