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腐率低&懐古オタク仕様・なんでも専用。
ここ最近感じていたモヤモヤを吹き飛ばしてくれたテキスト

後で自分のテキストも少し追加したいけど、とりあえずブックマーク兼ねて。

地を這う難破船 さん ■尊敬と銭
(ゴルゴ31さん経由)

作り手を“やる気”にさせる著作権とは――島本和彦氏など語る (1/3) - ITmedia News
痛いニュース(ノ∀`):漫画家の島本和彦さん「YouTubeでエヴァを見たつもりになるな。日本はアニメや漫画を見る作法がなっていない」


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【ここから追記】

私は自分の意見を伝えるための文章を書くのが苦手で、上手く言えないのですが「最近モヤモヤしていた疑問や不安」をほぼ全て語ってくれたテキストだな、と思いました。
その発端は島本和彦先生の発言なのですが、なんかもう、泣ける。
旧時代の「オタク」がそこにいる。

同時発生のごとく、たけくまメモでも興味を引く話題が出ているんですが

オタクはいつから差別されていたのか?
オタク第一世代の証言から


そもそも「オタク」はいつから「オタク」になったのか、という話ですよね。結局は。それは「他者からの認識」と「自己認識」の両面で語らないといけない訳ですが。
以前、このブログでも「所謂消費者のライト層は元々の意味でのオタクじゃないよね」というテキストを書いたのですが、「オタク」という言葉の許容範囲がいまあまりにひろがりすぎて訳分からなくなってしまっているのも問題なんじゃないかなー、と思います。

同じ状態が「腐女子」。



で、「良いと思ったコンテンツには金払え」の議論ですが。
実は私自身これが骨身に沁みて理解出来るようになったのは、ここ数年の事だったりします。イタイ10代~20代を過ごしてきました。

10代の頃はある程度仕方がないかなと思うんですよ。今も。
何分若いしお金はないし、それでも欲しいものは沢山あるし。自分なりにやりくりしないと普通の10代も出来ないのにオタクなんてやっていけない。
オタク友達同士で漫画、CD、ビデオ、同人誌を貸し借りしあってダビングしあって共有していました。私はアレ買ったら貸してあげる、だから○○ちゃんアレ買ったら貸してね!みたいな。

でもねー過去の自分を弁護するでもないですが、一応リアルの交友関係上での共有じゃないですか。厳密にはグレー行為かもしれませんが、アリだと思うんですよ。こういうのは。

今の共有って違うじゃないですか。
ネット上でどこの誰かも知らない者同士が、一体何人何万人と共有しているのかも分らない状態でコンテンツのやり取りをするのってオタクコミュニティとしてどうなんだろう。そこに面と面を突き合わせた形の繋がりは存在しませんよね。つまりどこに「責任」があるのかも不明瞭。その不安感。

でもまだ、アップされたコンテンツを閲覧する側の気持ちは分からないでもないです。観たいものがアップされてて観られるなら観たい。観ちゃおう!…人間だもの。

分らないのはアップする側の気持ちです。
「神扱いされたいんじゃね?」と少し前に友達と話題にした事があるんですが、DVDとか決して安くはないものをアップ出来る感覚が。
そのコンテンツ自分が好きだから買ったものではないの?
それをアップする事によって何十人何百人もの人が「観れたらもう買わなくていいやー」となってしまう可能性を考えたりしないの?と本気で思います。
その程度のコンテンツなら最初から売れねーよ?何その身勝手な自己弁護。

自分が好きなものが、自分が違法にアップする事によって収益が振るわず次の製作に影響を及ぼしてしまうとか考えたりはしないの?
自分がお金を出して買った時点で「これはオレのものだからアップしようがどうしようが好きにする権利があるぜ!」という感覚なの?


自分が「好き!」と思ったコンテンツ(作品)を作ってくれた人が、これからももっと沢山の素敵なコンテンツを作り続けていけるように対価を支払う。「面白かった」「素晴らしかった」と言葉を伝えるのも大切だけど、世の中言葉だけではやっていけない現実もある。


せめてなぁー
成人してるんだったら自分が楽しみたいコンテンツの代金くらい払えよなぁー、と今なら言えます。今なら。(…)
20代の頃も恐ろしく貧乏だったのでギリギリまで他人の作品に対して金を出し渋る嫌な大人だったのです。お陰で今買い逃して歯ぎしりしているコンテンツが山の様にあるよ!今買ったらプレミアつきすぎて余計手が出せないよ!未来の自分のためにも買え!いやマジで。


上で
「所謂消費者のライト層は元々の意味でのオタクじゃないよね」
とか書いちゃってますが。現状では「消費者としてバンバン自分の好きな作品に対価を突っ込む層も立派なオタク文化を支える一員だよね」と言えると思います。

消費者にすらなってないくせに「オタク文化の上澄みだけ吸ってる連中」が腹立つというか、ムカつくというか、癌なんだよというか、そんな感じ。



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【追記じゃないけど補足みたいな】


地を這う難破船 さん ■尊敬と銭
のテキスト内で、橋本治さんの文章引用されているんですが、あれはちょっと全面的には賛同出来ないかなぁ…と。

量販店へ行って大量の生テープを安価で買って来ては、それにタダで録画したのである。そんなもの、何が「六千本」であろうか、みんなタダじゃないか。愚かとはこういうことを言うのだが、文化は「物」ではないのである。文化とは「中身」に対して金を払うことである。


その6000本のビデオテープの持ち主が某宮崎勤というのが反論し辛いですが、6000本録画するその労力を考えるとそんな「タダじゃないか」と否定出来ないなぁ。その録画テープも誰かが録画したものを楽にダビングで貰ったのかもしれないけれど。
当時を考えれば、何でも後からコンテンツとして販売されるものではなかったと思うんです。テレビ番組とかだとリアルタイムの録画テープ以外に観る事は叶わないものだって沢山あります。
某宮崎勤の録画テープの内容を見越しての発言なのかもしれないですが(レンタルショップで借りてきたビデオをただベタ焼きした6000本なのかもしれないし。それでもその労力はちょっと凄いと思います)お金の代わりに時間と労力でカバーしてコツコツコンテンツを集める作業自体を、問答無用で否定は出来ません。
何年もかけて残してきた録画テープってちょっとした財産じゃないですか?その当時の思い出や記憶と共に封じ込められたタイムカプセルみたいな。テレビ番組の録画なら合間に入ったCMすらも懐かしいような、そんな感覚。

ついでに、最近の生テープの値段と当時のβテープの値段を比較するのもズルイような気がします。金額の問題じゃない事だって存在しますよ、な主張がしたいと言うか。



まぁ、今の時代ではほとんどのコンテンツは後から市販されるので、録画しないでDVD買え!という話になるのでしょうが…



でもなぁ。
未だに自分の中にイタイ部分が残っているのを自覚して言うけど


今まで無料で観られたテレビ番組(アニメ以外も。ただしNHKと有料チャンエル除く)を、今更「金払え!」と言われても…という感覚はあります。多分、動画サイトでアニメやテレビ番組を観ている層も、無料のテレビを見ているのと全く同じ感覚で動画サイトを観ているはずです。

何がいけないのかも分らないと思います。
分らなくても仕方がないし、そりゃ当然だなと思います。


番組の放送体制?システム?
そこが一番問題なのかなー、としか…今は言えないのかな。
(アニメが放送枠を購入して放送させて貰っているとか、後からDVDを売ってようやく利益が出る状態で製作しているなんてつい最近知ったよ…)

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田舎在住、旧時代のオタク。
コロナでアクティブオタクを続けていく事を半ば諦めかけていた所に、遂に家族の介護イベント発生。生き残りたい。
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