◆ 本来、同人誌の価格決定権はそれを制作した同人作家にあるのです
で、「コミケ(同人誌即売会)で同人誌を値切る行為」についてのエントリをリンク&個人的感想をアップした所、幾つかのブログやサイトさんで紹介して頂いたみたいです。ありがとうございます。そして見に来てくださった方もありがとうございます。恐ろしい勢いでカウンターが回っています。ひぃぃ。
で、発端?となったエントリに追加テキストがどっさり更新されていたので改めて纏めてリンクを張ってみます。
【発端?】
FANTA-G さん
・同人誌を値切らないで!
【反響?を受けての追加テキスト】
・そもそも値切り方が間違っている!>続・同人誌を値切らないで
・素人の値切りとプロの値切り
・買い手によって高くされてもOK?続々:同人誌を値切らないで!
んー…発端となったエントリを書かれたFAM5220さんの考え方に概ね賛同したい、というか共感は出来るかなぁ、といった感じです。そうでなければわざわざトラックバックを打って自分のブログで話題にしたりしませんし。
ですが、これって結局「いち作家=サークル側の個人的感情」にすぎないんですよね。
しかもこれ「オレが値切り交渉されて対応に困った、値切られるのは嫌だ悲しい」じゃなく「値切り交渉されている光景を見た、サークルが困っているようだった(←主観的意見)、値切り行為はおかしい」って内容だったのがちょっといけなかった。
結局エントリを書いたFAM5220さん自身も第三者的立場のため、実際の当事者事情は判らないんですよね。だからコメント欄が混乱してしまった。
実際、コメント欄にも「値引き交渉OK!なサークルもある」という意見がありましたし実際そういうサークルを見た事があります。非常に嬉々として一般さんと値引き交渉を繰り広げていました。あれは楽しそうでした。
でも、今回の発端エントリの値切り光景や私が過去見かけた楽しそうな値引き交渉光景は詳細というか、当事者の背景が全く判りません。前者は全く面識の無いサークル側にとって通りすがりの相手だったのかもしれません。後者はずっとそのサークルの本を買いにきていて作家と面識もあり気心知れた相手だったのかもしれません。
「コミュニケーション」という言葉を持ち出してくるような、人と人との感情の問題が絡んでくる事なので、杓子定規にはかれる話でもないんですよね。そもそも。
しみったれ作家の私でさえ、常連さんには別にその人用に用意した本(本プラスおまけや手紙などを袋に入れていたり)を準備して、その人がスペースに来てくれるのを待っていたりする事がありますし。そして差し入れと共に現れた常連さんに「差し入れと交換で差し上げます、どうぞ!」と用意してあった新刊入りの袋を渡したり。
(タダでどうぞ、というとこういう人に限ってお金払います!と言うので「では差し入れと交換という事で…」という流れにしないと受け取ってくれないのです。お金なんていいから貴方に読んで貰いたいの!という人に限ってそうなんだ。自分の作った本に価値を認めてくれているんだと思うと凄く嬉しいんだけど難しいなぁ。笑)
それは、その常連さんと今まで築き上げてきた関係や、コミュニケーションがあって成立している事なので、それを隣で見ていた見知らぬ誰かに突然「私も差し入れあげますから本ください」と言って来られても困っちゃいます、ゴメンナサイね☆…という結果になってしまいます。
あと、驚いたのですが「コミケ初期は値引き交渉が半ば常識だった」という意見。へぇーそうなんだー。でも、それって昔の話ですよね。
特定のコメントを取り上げるのはどうかな、とは思いますが
・同人誌を値切らないで!のコメント欄、imiteさんのコメント「 シンプルに考えると」に最も共感、賛同したいと思いました。
後は、一応サークル側も値切りに限らず、突然面識の無い参加者から無理難題をふっかけられた時に冷静且つ的確な対応を取れるように心準備をしておく事も大切だな、と。
-----------------------------------------
【ここから更にどうでもいい個人的つぶやき】
コミケの劣悪な環境で面識ない人が突然値切りに来たら「帰れ!」と思いますが、運良く?スペースが暇でしょうがない時に来たら相手して質問責めにするかもしれません。
どうして値切ろうと思ったの?
サークルが提示している頒価分の価値がないと思ったの?
提示頒価分の価値がないと思ったにも関わらず何故わざわざ値切ってまで入手したいと思って交渉してきたの?
貴方が提示した頒価分の価値ならあると思ったの?
ではその根拠は?
私がそれを聞いて納得出来れば貴方の提示する値引きに応じましょう。
絶対納得しませんけどね!
…あぁでも、それ全部本当にスペース前で語り始められたらやっぱり鬱陶しいから、やめておきます。両隣のスペースにも迷惑かかっちゃう。(笑)
昔はこういう事をやりとりするのがコミュニケーションで常識で楽しかったのかもしれませんね。良い意味で気持ちに余裕があったのかも。
でも、それって昔の話ですよね。
-----------------------------------------
【更に更にどうでもいい個人的つぶやき】
同人誌を求める側が「値引きを求める行為は一切ダメ!」とは思わないです。
ただ、アレだ、こういうのこそ空気読めというか、相手を見ろというか、ちょっと交渉を持ちかけてみて即サークルの顔色が変わったり「お断りです」と言われたら粘らず引くとか、サークルも嫌なら一刀両断で断ろうとか、そういう。
サークル側にも稀に妙な販売方法を取る所があります(ありました)し。
売り子にジャンケンで勝たないと売ってもらえないとか。
売り子が出題するクイズに正解しないと売ってもらえないとか。
合言葉を言わないと新刊を出してきてもらえないとか。
あー…今ふと思ったんですが、昔のイベントって「今日1日、完全燃焼で楽しもう!」みたいな空気だったけど、今のイベントって「次回は●●●に参加します~、新刊は数日後に書店でも取り扱いされます~」みたいに、今日の出来事と頒布物は次回に持ち越されるというか、続くんですよね。
「次」がいつあるのか、あってもずっと先だったり参加出来るかも判らないなら在庫を抱えていても仕方が無い、ならば今日持って来た本を完売させる事を優先しよう=値引き交渉を持ちかけられたら応じよう&イベント終了間際に一斉値引きしてしまおう=完売!といった活動だったのでは?
今ならコミケ以外にも毎週のようにイベントは開催されているし、通販もあるし、書店委託もあるし、売れ残りを持ち帰るのだって宅配搬入出のなかった時代とは違って別に1冊2冊値引かなかったせいで持ち帰り数が増えてもちっとも辛くないし。
それなら次回のイベントにまた持っていけばいいんだし、値切ってくる人じゃなくてこちらが提示した頒価で求めてくれる人の手に渡るかもしれないし。
「かもしれない」ばっかりですが、少なくとも私は「私が自分の作品につけた価値=頒価で読んでくれる人」が一番嬉しいです。なので、その人達が私の本の入手対価面で「損」をする事になっては嫌なので同条件の場合原則値引きはしたくないという考え方です。値切られてもいいから1人でも多くの人に読んで貰いたい!という気持ちなら、私含めほとんどのサークルは最初から無料配布本にしていますよ。タダ配りにしていても減らない本もありますけどね…。
コミケ初期の場の雰囲気=完売万歳!値切り&叩き売り楽しい!のフリーマーケットだったんでしょうね。
本の発行部数も少ないし、印刷屋発注のオフセットも珍しくほとんどが手製のコピー誌で手作り感溢れていたでしょうし。値踏みしあい交渉しあう余裕のある人数の、極小規模なコミュニティーだったでしょうし。
昔の方がいいとか、今の方がいいとか、そういう話じゃないですよね。
いくら昔を懐かしんでみても昔は昔、あの時代はもう戻って来ませんよ、と。おばちゃんはそう思います。
で、「コミケ(同人誌即売会)で同人誌を値切る行為」についてのエントリをリンク&個人的感想をアップした所、幾つかのブログやサイトさんで紹介して頂いたみたいです。ありがとうございます。そして見に来てくださった方もありがとうございます。恐ろしい勢いでカウンターが回っています。ひぃぃ。
で、発端?となったエントリに追加テキストがどっさり更新されていたので改めて纏めてリンクを張ってみます。
【発端?】
FANTA-G さん
・同人誌を値切らないで!
【反響?を受けての追加テキスト】
・そもそも値切り方が間違っている!>続・同人誌を値切らないで
・素人の値切りとプロの値切り
・買い手によって高くされてもOK?続々:同人誌を値切らないで!
んー…発端となったエントリを書かれたFAM5220さんの考え方に概ね賛同したい、というか共感は出来るかなぁ、といった感じです。そうでなければわざわざトラックバックを打って自分のブログで話題にしたりしませんし。
ですが、これって結局「いち作家=サークル側の個人的感情」にすぎないんですよね。
しかもこれ「オレが値切り交渉されて対応に困った、値切られるのは嫌だ悲しい」じゃなく「値切り交渉されている光景を見た、サークルが困っているようだった(←主観的意見)、値切り行為はおかしい」って内容だったのがちょっといけなかった。
結局エントリを書いたFAM5220さん自身も第三者的立場のため、実際の当事者事情は判らないんですよね。だからコメント欄が混乱してしまった。
実際、コメント欄にも「値引き交渉OK!なサークルもある」という意見がありましたし実際そういうサークルを見た事があります。非常に嬉々として一般さんと値引き交渉を繰り広げていました。あれは楽しそうでした。
でも、今回の発端エントリの値切り光景や私が過去見かけた楽しそうな値引き交渉光景は詳細というか、当事者の背景が全く判りません。前者は全く面識の無いサークル側にとって通りすがりの相手だったのかもしれません。後者はずっとそのサークルの本を買いにきていて作家と面識もあり気心知れた相手だったのかもしれません。
「コミュニケーション」という言葉を持ち出してくるような、人と人との感情の問題が絡んでくる事なので、杓子定規にはかれる話でもないんですよね。そもそも。
しみったれ作家の私でさえ、常連さんには別にその人用に用意した本(本プラスおまけや手紙などを袋に入れていたり)を準備して、その人がスペースに来てくれるのを待っていたりする事がありますし。そして差し入れと共に現れた常連さんに「差し入れと交換で差し上げます、どうぞ!」と用意してあった新刊入りの袋を渡したり。
(タダでどうぞ、というとこういう人に限ってお金払います!と言うので「では差し入れと交換という事で…」という流れにしないと受け取ってくれないのです。お金なんていいから貴方に読んで貰いたいの!という人に限ってそうなんだ。自分の作った本に価値を認めてくれているんだと思うと凄く嬉しいんだけど難しいなぁ。笑)
それは、その常連さんと今まで築き上げてきた関係や、コミュニケーションがあって成立している事なので、それを隣で見ていた見知らぬ誰かに突然「私も差し入れあげますから本ください」と言って来られても困っちゃいます、ゴメンナサイね☆…という結果になってしまいます。
あと、驚いたのですが「コミケ初期は値引き交渉が半ば常識だった」という意見。へぇーそうなんだー。でも、それって昔の話ですよね。
特定のコメントを取り上げるのはどうかな、とは思いますが
・同人誌を値切らないで!のコメント欄、imiteさんのコメント「 シンプルに考えると」に最も共感、賛同したいと思いました。
後は、一応サークル側も値切りに限らず、突然面識の無い参加者から無理難題をふっかけられた時に冷静且つ的確な対応を取れるように心準備をしておく事も大切だな、と。
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【ここから更にどうでもいい個人的つぶやき】
コミケの劣悪な環境で面識ない人が突然値切りに来たら「帰れ!」と思いますが、運良く?スペースが暇でしょうがない時に来たら相手して質問責めにするかもしれません。
どうして値切ろうと思ったの?
サークルが提示している頒価分の価値がないと思ったの?
提示頒価分の価値がないと思ったにも関わらず何故わざわざ値切ってまで入手したいと思って交渉してきたの?
貴方が提示した頒価分の価値ならあると思ったの?
ではその根拠は?
私がそれを聞いて納得出来れば貴方の提示する値引きに応じましょう。
絶対納得しませんけどね!
…あぁでも、それ全部本当にスペース前で語り始められたらやっぱり鬱陶しいから、やめておきます。両隣のスペースにも迷惑かかっちゃう。(笑)
昔はこういう事をやりとりするのがコミュニケーションで常識で楽しかったのかもしれませんね。良い意味で気持ちに余裕があったのかも。
でも、それって昔の話ですよね。
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【更に更にどうでもいい個人的つぶやき】
同人誌を求める側が「値引きを求める行為は一切ダメ!」とは思わないです。
ただ、アレだ、こういうのこそ空気読めというか、相手を見ろというか、ちょっと交渉を持ちかけてみて即サークルの顔色が変わったり「お断りです」と言われたら粘らず引くとか、サークルも嫌なら一刀両断で断ろうとか、そういう。
サークル側にも稀に妙な販売方法を取る所があります(ありました)し。
売り子にジャンケンで勝たないと売ってもらえないとか。
売り子が出題するクイズに正解しないと売ってもらえないとか。
合言葉を言わないと新刊を出してきてもらえないとか。
あー…今ふと思ったんですが、昔のイベントって「今日1日、完全燃焼で楽しもう!」みたいな空気だったけど、今のイベントって「次回は●●●に参加します~、新刊は数日後に書店でも取り扱いされます~」みたいに、今日の出来事と頒布物は次回に持ち越されるというか、続くんですよね。
「次」がいつあるのか、あってもずっと先だったり参加出来るかも判らないなら在庫を抱えていても仕方が無い、ならば今日持って来た本を完売させる事を優先しよう=値引き交渉を持ちかけられたら応じよう&イベント終了間際に一斉値引きしてしまおう=完売!といった活動だったのでは?
今ならコミケ以外にも毎週のようにイベントは開催されているし、通販もあるし、書店委託もあるし、売れ残りを持ち帰るのだって宅配搬入出のなかった時代とは違って別に1冊2冊値引かなかったせいで持ち帰り数が増えてもちっとも辛くないし。
それなら次回のイベントにまた持っていけばいいんだし、値切ってくる人じゃなくてこちらが提示した頒価で求めてくれる人の手に渡るかもしれないし。
「かもしれない」ばっかりですが、少なくとも私は「私が自分の作品につけた価値=頒価で読んでくれる人」が一番嬉しいです。なので、その人達が私の本の入手対価面で「損」をする事になっては嫌なので同条件の場合原則値引きはしたくないという考え方です。値切られてもいいから1人でも多くの人に読んで貰いたい!という気持ちなら、私含めほとんどのサークルは最初から無料配布本にしていますよ。タダ配りにしていても減らない本もありますけどね…。
コミケ初期の場の雰囲気=完売万歳!値切り&叩き売り楽しい!のフリーマーケットだったんでしょうね。
本の発行部数も少ないし、印刷屋発注のオフセットも珍しくほとんどが手製のコピー誌で手作り感溢れていたでしょうし。値踏みしあい交渉しあう余裕のある人数の、極小規模なコミュニティーだったでしょうし。
昔の方がいいとか、今の方がいいとか、そういう話じゃないですよね。
いくら昔を懐かしんでみても昔は昔、あの時代はもう戻って来ませんよ、と。おばちゃんはそう思います。
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つまり、今のコミケは「みんなが参加者」とかいう建前は殆ど崩れ去っているんですよ。
商売でイベントに参加している作家と客としてきている人、その2つになっているから値切るなとか言い出すんでしょう。
金儲け目当ての人からしたらそりゃ値切られるのはうっとおしでしょうね。
昔みたいにコミュニケーションを楽しむという行為が殆ど失われているいまのコミケは一度潰れるといいと思います。
値切られるのが嫌な作家は全部とらのあなとかに委託してお金だけ入ってれば満足なんでしょうし。
「値切り交渉」というコミュニケーションに価値があるかというと、あまり建設的ではないコミュニケーションかな、と。
どう見られてるか、という判断にはなるかもしれないけど、マイナス評価しかないわけだし、時間を費やしてまで価値があるかというとちょっと疑問。
そんなコミュニケーションに時間を使うより、もっとたくさんの人とのコミュニケーションに時間を使いたいよね。
そういうのも即売会イベントの醍醐味じゃね?
みたいな人もいて各エントリのコメントが荒れているように思えました。
考え方、個人的な思いは人それぞれ違うので難しいかもしれませんが自分は値切り行為自体が良くは思えないです。
単純に他の参加者に悪いと思います。
これが普通だとおもっていたんですがねえ。
あなたは同人誌作ったことあります?
ただの金儲けだけだったら、普通のアルバイトの方が確実に、且つ楽に稼げると思いますけどね?
みんな、命削って描いてるんだよ。
同人誌制作を舐めないでいただきたい。
参加者のモラル低下を表していると思うのは私だけでしょうか?
え、ひょっとして同人誌販売店が
委託で持ち込んだ同人誌全部受けてくれると
思ってる人ですか?
一寸現実知らなすぎじゃないですか?
値切りって『そもそも値段が高い』か『大量に購入する』時に仕掛けるけど、
数百円のすき好んで買いに来た物には仕掛けないなぁ。
共同購入ならまだしも、転売屋が壁の大手で値切り始めたらすごく迷惑でしょうね。
冬あたりどうです?潰すつもりで値切り仕掛けてみては?
少数派の「値切り行為はコミュニケーションだ」という人達を否定するだけでなく、同じく今では少数派の「値切りOK!どんどん交渉にトライしてちょうだい!」なスタンスのサークルさん達をも否定する事になるからです。
それについてはこの記事の【更に更にどうでもいい個人的つぶやき】の冒頭で述べたとおりです。
この問題は「是非」「善悪」ではなく「多数派か少数派か」というだけの事なのです。
そして時代と共にその比率は常に変化し、逆転する可能性もあるものだと思っています。
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ここからは脳内完結させた、根拠の全く無い話になりますが
そもそも「値切りは失礼だ」「不快だ」「悪だ」と今の同人誌即売会に参加しているサークル参加者の多数が考えてるのは何故なのでしょうか。
逆に「値切って安くして貰ったら嬉しいじゃん」「値切りながら盛り上がったり出来て楽しいジャン」「ものを買う時、結構普通に値切ったりするよね?」と今の同人誌即売会に参加している一般参加者の多数が考えてるのは何故なのでしょうか。
…実は今回の発端エントリのコメント欄で一番驚き、予想外だったのが「昔は値切る行為は半ば常識、という感覚だった」という意見でした。正直言って、今に伝わっていない、既に生きていない常識を持ち出されても…という感情しか出て来ませんでした。
で、「値切り」ですが。
「値切りに応じない&嫌がるのは金儲け、商売第一でやっているから安くしたくないんだろう」という意見を見ました。私の記事へのコメント欄にも旧人様が同内容の意見を書き込んで下さっています。
そもそもこれが間違いなのです。
「値切り」と聞いてまず誰もが思い浮かべるのは大型電化製品量販店やディスカウントショップでの店員と客のやり取りでしょう。これは発端エントリになったブログさんのコメント欄でも、概ね同イメージでした。
つまり、値切ってくる人というのは「客」気分なのだと、サークル側は認識するのです。
昨今「お客様」が増えて問題になっている事もあり、既にこの時点でその人に対しての印象は最悪です。その上、本当にお客様気分で来た一般参加者に値切られたり無理難題をふっかけられた経験があったりすれば、その人が昔ながらの値切り交渉をコミュニケーションの一環として楽しんでいるなんて想像もしません。表面上、区別がつかないのです。
今の大多数のサークル参加者は「昔、値切り行為は常識だった」なんて事を知らないでしょう。
今「値切り」といえば上記のイメージになってしまってもおかしくないと思います。
しかも、値切られている自分は「店員」扱いなのか、と認識します。
ほとんどのサークル参加者は、自分は店員でもなければ商売で同人をやっているのでもないと思っています。だから「失礼」だと感じ「不快」だと感じてしまうのです。
勿論、商店街の個人商店での常連客と店員、という関係もあるでしょう。
そこには確かに値切りおまけしコミュニケーションが存在しているし、その行為は楽しいでしょう。
ですがその関係も、前提としてあくまで「客」と「客商売」の間柄なのです。
「自分の本の値段を安く見積もられて値切られた」行為そのものにも確かにカチンとくるでしょう。
それ以上に、自分は客商売でやっているのではないのに「客」気分で値切り交渉をふっかけられた、という感覚の方が勝るのです。
だから、値切りには応じない、応じたく無いのです。同人は商売ではないからこそ。
応じない事によって1册、読んで貰えなくてもいい。「1册でも多く読んで貰いたい」から「自分が提示した価値を認めてくれる人に読んで貰いたい」に今のサークル参加者の考え方が変化しているだけの事なのです。
(なんでもいいから1册でも多く読んで貰いたければ、最初から赤字頒価にしたり無料配付にしている事からも作品に対する頒布方法に差違をつけるようになったとも言えます。
単純に言えば認識の違いです。
ここに「値切りはコミュニケーションの一環だよ派」さんが混じって、さらにややこしくなっているだけで…
後、やたら「値切りにすら応じられないようではコミュニケーションを楽しまず、金儲けばかりになってしまう」という意見も目にしましたが、今でも皆コミュニケーションを取って楽しんでいます。そうでなければ続けられません。
値切り値切られがなくても、コミュニケーションを取る方法はいくらでもありますから。
値切る事でしかコミュニケーションをはかれない人にとっては大問題かもしれませんけれど。
「値切りはコミュニケーションの一環派」さんのイメージする「値切り」の光景はフリーマーケットなんですね。
それについては既に【更に更にどうでもいい個人的つぶやき】に書いたとおりです。フリーマーケットというのは、持って来た品物を全部売り切る事が正義!というノリの空間です。残って持って帰ってもしょうがないですしね。
だから、売れ残りそうになったら終了間際にガンガン叩き売りするし、値引き交渉にも積極的に応じるんでしょう?
勿論、買いに来ている人との交渉を楽しむというのも大きな比重でしょうけれど。昔の同人誌即売会も同様のノリだったのでしょう。ただ、今は違うよね、というだけの事だと思います。
あぁでも、最近はフリマにも自作の本(詩集系とか?)や手作り手芸品、アクセサリー、洋服など…同人誌即売会の一角でじわじわ増えている「服飾雑貨ジャンル」のような品物を販売している人もいるみたいですし。フリマも一概には言えないかもしれません。
-----------------
【蛇足】
そういえば以前、2ch同人板のどこかのスレで
売り子がどうしても捕まらず、同人知識ゼロだけど金銭管理はしっかりしている一般人の友達に売り子を頼んだ話を見たなぁ….
テキパキ売り子してくれるので安心して、買い物するためにその子独りにスペースを任せて出てしまったと。
戻ってみると自分のスペースの上に今日持ってきていた本が一冊も無くなっていて、聞いてみると頑張って全部売ったよ!と笑顔で返事。
頑張ったのはいいが、フリマ感覚で勝手に値段を下げて販売してしまい、結果としてタダ同然の頒価で配ったような形で完売させてしまっていたと…呆然となったレス主はどうしたんだったっけ?覚えてないけど、それを読んだ時「同人誌即売会の説明を怠ったレス主に非があるな」と感じたと同時に「何も知らない一般人には、同人誌即売会の雰囲気は確かにフリマに似たものがあるだろうな」とも思ったっけ。
それは昔の感覚で言うと「セミプロ同人」で職業的な同人作家にあたるんですが・・・
値引きがどう。って言ってるのは古典的なイベント一発売り切り印刷部数100〜200、500刷ったら大冒険!な「同人誌」の話でしょう。
そしてコミケのカタログに統計がよく出てたはずですが、サークルの売り上げでもっとも多いのはその辺だったはずですよ。
昔もこの手の話題でモメたなぁ。2chだっけか?
「値切るのは別にアリだろ?」って話になったら
「だって委託本とかあるし、値切るなんてサークルの名折れだし」みたいな反応が返ってきて、あ、しまったこの人にとっての”同人”はどっかから委託本が委託されたり、”サークルのプライド”とかそんなのが絡むサイズのサークルのことか!?ってみんな反応に困ったという。
日分けされちゃってるからアレですけど、大学の漫研とか創作系とかぜんぜん知らないジャンルの島を廻ってみるといいですよ。
なんだろな、「インディーズ」って同じ名前でも、売り出し中のバンドの見てる世界と、固定ファンがついてメジャーデビューがどうのってバンドでは見えてる世界が違うようなものだと思います。
本来個人で対応すべき値段交渉問題を、全体の問題に摩り替えるから、こんな様になるのだと把握しました。
値段に対する思い入れなんて、結局の所一人一人違うのですから、本来なら個人個人で対応すればそれで良いのです。
同じような考えを持っている人がどれだけいたとしても、個人で対応すべき問題であることが変わることはありません。
本来個人個人で対応すべき問題を、多数だの少数だの、常識だの非常識だの言っているのがおかしいのだと思います。
値段交渉については、買う側と売る側が交渉すれば良いだけです。
交渉の上手い下手はありますが、それは単なるテクニックの問題であって、本質的な問題ではありません。
それに、売る側の値段の決定権が強力になっていると言うのも重要です。
権利があると言うことは、それだけ有利な立場にあると言うことです。
それこそ、上手くやれば、一瞬で交渉自体を打ち切れるほどの有利な立場にあるのです。
嫌な思いをせずに済むだけの権利を、売り手側は持っているのです。
ぜひともその権利を、上手に使って欲しいです。
ですから、わざわざ値段交渉はしませんと書き込んでいるにも関わらず、値段交渉をしてくるような失礼な人でもない限りは、値段交渉をしてきたからと言って、腹を立てたりはしないで欲しいでしょうか。
値段交渉自体は、良いことでも悪いことでもないのですから。
売り手側の持つ権利を上手く行使して、気持ちの良い売買を行って欲しいものですね。
ちょっと違います。
私のイメージする「同人活動」は「固定客がついていて、イベントを巡りながら数百冊単位で本の在庫を持ちながら活動をするものだと思っている人達がそういう活動が出来るように頑張っている(というのも微妙ですが)」という形です。実際その時点で同等の活動をしていない、または出来ていなくても「同人活動はそういうものだ」とイメージする形が、あ・・様のおっしゃる「セミプロ同人」だという事です。
巧く言えませんでしたが、昨今書店やネットで「初心者向けの同人活動の始め方」的な内容を紹介した本やサイトで説明されている「同人活動」をそのまま丸飲みし、それ以外のアプローチがある事を知らない人達が中心となって形成されているのが今の同人、同人誌即売会かなと思います。
私も田舎住まいですがそこそこ年寄りですので、元々創作系から入り、漫研、会員制FCを経験してきた世代です。同人活動が会員制中心で行われ、皆で原稿を持ち寄り会誌を作る形が主流だった中で、独りで同人活動をする人達が増えてきて「個人サークル」と称された際「独りのくせにサークルだって。サークルの意味判ってるのかね(w」と揶揄した黒歴史を持っています。(唐突のぶっちゃけ)
今のサークルさんにとって、本=作品に対する評価(金額的なもの含む)はそのまま自分自身に対する評価、と捉える傾向は高いです。それは「個人サークル」が主流となり、作られる本が昔よりも「作家性」の強いものになったため仕方が無い事だと思います。
委託の有無は、サークルの規模とは無関係ではないですか?
むしろあまりに大手で壁な行列サークルだと、人の本の世話までやっていられないから委託など引き受けないでしょうし、委託=作家同士の交流があるという事でもありますから、むしろ中〜小規模のサークルの方が頻繁に委託を引き受けあっているような印象がありますが…。(コミケ等は仲良しサークル同士で、スペースの取れた人が落ちた人の本を預かる形でよく助け合いますね)確かに自分の本ではない委託を値切られると困っちゃうと思いますよ。
「サークルのプライド」についても、サークルの規模は無関係です。
どんなに小さな売れないサークルでも、山より高いプライドを持っていても構わないはずです。身も蓋も無く言えば、志と実情と他者からの評価が全く合致していなくてもいい訳で。プライド高すぎて他者に迷惑をかけたりしていないなら「その心意気やよし!」と言ってあげればいいと思います。(笑)
>売り出し中のバンドの見てる世界と、
>固定ファンがついてメジャーデビューがどうのってバンドでは
>見えてる世界が違うようなものだと思います。
これ、私も似たような事をぼんやり思いました。
「音楽やるぜ!」という人が路上で空き缶置いて演奏をする方法を選ぶのも、ライブハウスを押さえてチケット作って売ったり配ったりしてライブを行う方法を選ぶのも、どちらも「インディース音楽活動」だけどアプローチが全然違うよなぁ、でもどちらも「音楽活動」の認識があるよなぁ、と。
発表する場所が、アプローチが違っても同じ「音楽活動」の認識があるのに対して、
何故か同人活動は多数派のアプローチ方法の認識のみが流通していて、完全に消えてはいないけれどあまり他のアプローチ方法が(現在同人活動をしている人達の中ですら)認識されていない、という状況なのだという事でしょうか。
何も言う事がないくらい簡潔明瞭な意見です。一言一句同意です。
結局そうなんですよね。長々私的意見を書いてる私が言っても説得力が無いですが、 自 分 が 値切り交渉を持ちかけて来られても嫌なら断ればいいし、のってもいいと思えば交渉をすればいいだけの事なんです。
他所には他所の事情があると思うので、個々に判断を任せればOK。的な。
客観的にどう見ても酷い値切り交渉にサークルが困っている様子であれば、可能であれば助けてあげればOK。的な。
「売る側の値段の決定権が強力」というのも同意です。
どれだけ情に訴えてもサークルが拒否してしまえば値引き交渉なんて成立しようがないんですよね。稀に拒否されてもゴネて絡んでくる人もいるようですが、それはもう「値切り」ではなく「強請りタカり」ですので即スタッフを呼んで良いと思います。
出来るだけ自力で対応出来るよう、毅然とした態度で突っぱねられる事も大切ですが、なるべくならそういう事が無い方がいいですね…
>値段交渉をしてきたからと言って、腹を立てたりはしないで欲しいでしょうか。
>値段交渉自体は、良いことでも悪いことでもないのですから。
それが理想ですよね。
そのためには「値切りはお客様根性で来ている人だけでなく、コミュニケーションの一環としてコミケ初期から、そしてジャンルによっては今でも行われている事であって決して同人誌を安く買い叩こうとか粗末に扱っているのではない人もいるんだ」という認識を、今からでも草の根運動よろしく伝えていく事だと思います。
そして、実際に交渉を持ちかける時には「お客様根性で買い叩いている輩」とは違うんだ、という事が感じ取れるように、今以上に意識してやってみる事も効果的でしょう。
「サークルが提示した頒価分の価値を認めて貰えれば買って貰える、それだけの価値がないと思えば買って貰えない」しか知らなかったサークルさんが、「交渉による頒価決定というアプローチもある」「値切り=価値が無いと思われているのではないんだ」という認識も増やせば、複数のアプローチから自分の同人活動の形を選択する、という事が出来るようになります。
ちっとも売れない=価値を見い出して貰えず1日暇にしていて「交渉による頒価決定というアプローチもある」事を知らない、考えた事もないサークルさん(…コミケでは結構な数がこんな状態だと思います)から少しずつ「値切り交渉楽しいかも」「実際自分の本に幾らの頒価をつけたらいいのか判らない、見合っているのか自信がないから幾らなら売れるかやってみよう」と思う人が増えてくるかもしれませんね。
自分の関心を満たすためだけに纏めた「まとめ記事」を作成してよかったです。
ブログの仕様のため、コメント欄を閉じてしまうと今まで寄せて頂いたコメントが非表示になってしまうので解放状態ではありますが、このコメント以降、投稿を控えてくださいますようよろしくお願い致します。