「岡山に行ってきます。夜はご飯何か作って食べててください」

という置き手紙を残して。


これまで何度も、朝起きたら同内容の置き手紙が残されて父母仲良く出かけた後だった…という事はあったので「あーまたかー確か岡山ってもう何度も行ってるはずなのに飽きないなー」とぼんやり思いながら、自分用弁当を作っているとテレビのある応接間に人の気配。とテレビの音。

「あ、夕方頃に出発する予定だけど、このまま顔を合わせないかもしれないから置き手紙かーなるほどネー」と思いつつ、応接間に向かうと父は居る。母だけが居ない。


……ん？


「おかーさんは？」

「もう岡山に行ったよ」


「えっ？一人で？おとーさんと今夜から行くとかじゃなくて？」

「ちゃうよ、会社の人に一緒に行かんで？って誘われとってお母さんだけで行ったわ」



えーーー。めっちゃビックリした。

いや、何か、今までそういうの全く行かなかった人だったので。（年1度の社員旅行除く）
母、家族以外との交友、予想以上に広かった。ビックリしたけどちょっと安心した。というか嬉しい気持ちになったわ…娘と違ってマジ社交性ある人なんや……素晴らしい…



ただ、残されて一人テレビ観てた父がちょっと可哀相だった。笑。
そういや父は会社勤務中は、休日にゴルフだ釣りだテニスだ旅行だと会社の同僚友達とあちこち出かけてたけど、定年退職してからめっきりそういうの無くなったな…