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腐率低&懐古オタク仕様・なんでも専用。
「同人」をスルー可能な現在の「オタク」達

少々懐古厨になりますが。
昔は「マンガ・アニメ」オタクになるには「同人」世界は避けて通れない道でした。
むしろ「同人」に足を踏み込んでようやくオタクの第一歩スタート、お前もオレ達の仲間になったな、みたいな(笑)そんなノリがありました。
それは今と違い、当時の「同人」にはまだ「評論」「考察」という要素が色濃く残っていたからだと思います。そこで語れるだけの愛と知識と考察力を問われる、そんな時代がありました。

いやそもそも「わざわざ」アニメオタク・マンガオタクに「なる」という感覚があるのか無いのかと言いだすと、また別の話になりますが。何となくただ個人でひっそり漫画単行本を集め雑誌を買い漁り情報を蓄積し、アニメを録画し蘊蓄をデータ化していてもそれはまだ「マンガやアニメが好きな人」なんですね。「凄いレベルの消費者」というか…「コレクター」?感覚だけで区別していますが、コレクターとオタクって違うと思いますよ。

巧く言えませんが、そして個人的な私の感覚ではありますが、
オタクたるものオタク社交界にデビューして世のオタク達に名と存在を知って貰って初めて「オタク」を名乗れるみたいな。その社交界が「同人」世界だったんじゃないかなー、と思うのです。



今やその「社交場」はネットに取って替わられてしまいました。
ネットも素敵な場所なんですけどね。住んでいる場所のハンデを乗り越えて遠くにいる同じ趣味の人と巡り合い交流出来る可能性が無限大!自分の作品を見て貰えるチャンスも無限大!夢の様な世界です。

しかし。


確かに萌えもエロもホモもパロディ(二次創作)もMADもコラ&トレスネタも全てネットで発表出来、閲覧も出来ます。

その反面、同人誌として頒布されているものが作者以外の人間の手で勝手にネット上にアップされ「オタク」の間で共有されています。その有様や言い分がまた酷く、同人誌即売会に足を運んで同人誌を手に入れる事が「イケてない」と言わんばかりの風潮。
商業作品も早バレネタバレと称して公式発売日の何週間も早く公開され、新作アニメの情報やキャラ設定表も速効すっぱ抜かれる。内部関係者が流しているとしか思えない辺りがまた深刻さを増しています。
地方では放送されていないアニメ番組も、同日数時間後には動画サイトにアップされています。酷いものではOVAや販売用DVDの特典映像すらも。

これらをネット上にアップする者を「神」と呼びまだ世に流通していないネタを落としてくれるのをひたすら待ち、タダで全ての「オタク」ネタを手に入れる手段を持つ・知る自分は「オタクの最先端」だと勘違い、「正規ルートでゲットしないオレ達スゲー」と調子に乗りつつ浪費する。放送中のアニメも原作単行本も同人誌もMADも全てネットで賄ってしまう。また賄えてしまう。

今ネットから入ってきている「オタク」達にとって「オタク社交界デビュー=ネットデビュー」に等しい上に、ネット世界で十分満足出来るので、わざわざ旧体制な「同人」に足を踏み入れようとはしないのだと思います。人づきあい面倒だし。(笑)



今の社交場が嫌とか、おかしいとか、否定したいとか、ではなく。
「粋」じゃなくなったよなぁ、と思うのです。マンガ・アニメオタクだけに限らず、世の全ての趣味人は「粋」でなければいけないと思います。


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そもそもオタクってそれなりに社交性は必要ですよ。
「オタク業界」でしか通用しない一般社会から見たら気持ち悪いノリではありますが(それは今も昔も大差ない・笑)「同人」デビュー=人と接する・交流する、という事なんですから、これが出来ないとオタクにすらなれない、って感じですよね。

好きな作品について同じくらい作品を好きな人達と語り合いたい激論したい討論したい!…が同人の原点ですからね。人と語り合えない人はそもそも「オタク」失格です。


その語り合いが成立していなくても本人達が満足していればいいので、とりあえず「語り合う」。お互いの承諾があれば別に意見が平行線のままでも構わない訳だし。(でもまぁ、一応引き下がるとか折れるとか出来る方がいいに決まってはいますけど)今は承諾無しにお互いの意見をゴリ押ししあって一歩も引かない!みたいな状況が凄く多いように感じます。
もしくは衝突を恐れ叩かれる事を恐れて声をあげない。発言する前に飲み込んでしまう。これも同人に限らず、ですが「語り合う」事を数こなせていない人が多すぎる。と感じます。自分がちゃんと出来ているかは棚上げしていますが。


あれだ。
「ネット弁慶」や「引きこもり」は少なくとも「オタク」じゃないですよね。漫画やアニメ見てたりゲームにのめり込んでる率がほぼ100%の人種だけど、別にあれアニメや漫画やゲームが好きなんじゃないと思うよあの人達。

自分の部屋に引きこもっていても出来る事が他にないから仕方なくやってる気がしますよ。


それを自分ら「オタク」と一緒にされたらちょっと腹立ちます。
それなら秋葉原を闊歩してるテンプレどおりの見た目の紳士の皆さんや、路上でエロイコスプレで被写体になってるレディーの皆さんの方が「同士!」と思えます。
極論ですか。ですね。そしてすみません心狭くて。




あ、最後の方ちょっと脱線しました。まぁいいか。


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と、ここまで書いたらこんなエントリーを見つけてしまい凹む。
自分の攻撃的な文章に比べて何と慈愛に満ちたテキストよ…。
ネット弁慶の引きこもりはつまりダウナー系という事でよろしいか。(酷)

たまごまごごはん さん
アッパーオタクとダウナーオタク。オタクだからこそ、ペースをつかんでみよう


もうひとつ、たまごまごごはんさんからのリンクで

仮設(仮) さん
アッパーオタクとダウナーオタク


うん。
でもダウナー系さんも「人と語り合う」くらいは出来ないとダメだと思いますよ。
無理しろとは言いませんが。「交流」まで持て、とか言いませんから。

とりあえず仮設(仮)さんのテキストのコメント欄最後の「このコピペには続きがあって」が輝きすぎていて吹いた。


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コロナでアクティブオタクを続けていく事を半ば諦めかけていた所に、遂に家族の介護イベント発生。生き残りたい。
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