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腐率低&懐古オタク仕様・なんでも専用。
水木しげるの功罪

現在夏コミの原稿の正念場です。
オレ、この修羅場が終わったらクリィミーマミのDVDを死ぬほど観るんだ…(死亡フラグ)

そんな感じで。


バイトに通う一般人生活と、オタク生活を綱渡りで送る日々ですが、両方のカテゴリーになんとなく入る気がする「毎週週刊少年ジャンプを買って読む習慣」。今週号も買ってきました、あぁそうだ…修羅場終わったらNARUTOの映画も観にいかないと…

今週号から「金未来杯」という赤丸常連の「連載予備軍」が連載を賭けて挑む読みきりコンテストみたいなものが始まりました。ここから現在連載中の作品が生まれる事もあるので、まぁそれなりに漫画好きの間では注目されている、んじゃないかな…多分。

で、一回目を飾ったのが「ぬらりひょんの孫/作:椎橋寛」。
赤丸で同タイトルを発表した時、絵の巧さやキャラ立ちが結構好評なレビューをあちこちで見かけました。個人的に私も好きです。任侠仕立てなところも妙におかしい。


…で、昔から思っていたのですが。
水木しげる御大が「鬼太郎」をヒットさせて「妖怪もの」という漫画ジャンルが確立してから以降、なかなかオリジナリティ溢れるタイトルが生まれていないと感じます。あまりに「鬼太郎」のインパクトが強すぎるんでしょうかね。

また、作品に登場する妖怪たちの姿形。
各作品のメインを張るオリジナル設定&オリジナルデザイン妖怪は別として、敵やモブキャラとして登場する昔ながらのメジャーなやつら…どこからメジャーでどこからマイナーかは異論もあるとは思いますが、ここら辺の造形が、あれなんですよね。「鬼太郎」なんですよね。

厳密には「鬼太郎」の妖怪達も鳥山石燕や竹原春泉(他にも沢山います)といった過去の妖怪絵師・妖怪画を参考にしたりものによってはそのまんま頂いてきちゃったりしたもの(!)なので、同じ妖怪ものを描くとなると参考にする資料も同じ妖怪画になってくるだろうし、結局はどちらも「昔の妖怪画を参考にしてます」ということなんですがいかんせん水木御大のネームバリューは大きすぎて&一般人は鳥山石燕とかそんなに知らない(「百鬼夜行」の絵をなんとなく知っている程度、でもきっとそれも水木先生の「百鬼夜行」に似た絵の記憶と混じっている場合がほとんどかと)から「あ、これ水木しげるの漫画そのまんま」と思っちゃうと思うんですよね。言い過ぎでしょうか?

で、やっかいなことに水木先生は「漫画家」としてだけでなく「妖怪研究家」みたいな肩書きもお持ちで、妖怪画の画集も数多く発行しているため、直接水木先生の画集を資料にしていてもなんらおかしくはない現状なんですよね…

巧く言えないんですけど、手塚先生とはまた違った水木先生の功罪って存在するよなぁ、と思うのです。


先生が「漫画家」でなく「妖怪研究家」で「妖怪絵師」だったらこんな風に感じることもなかったと思うんですが、それを言ってしまっては駄目ですしね。これから先も「妖怪もの」を描く漫画家(他創作メディアすべて)達は皆、水木しげるという偉大な「妖怪漫画家」の影響から逃れることが出来ないのかもしれません。

凄すぎる、水木しげる…

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