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腐率低&懐古オタク仕様・なんでも専用。
同人誌1冊作って儲けるのとコンビニバイト、どっちが割がイイか考えてみよー☆

【リンク追加】2009.11.12
久しぶりに忍者ブログのアクセス推移でチェックしてみたら、2年も前に同じようなテキストを書いているブログさんがある事を知ったのでご紹介。

☆つぐながクン☆(237) 同人誌で儲ける方法

こちらは時給計算で書かれています。
最後の

■終わりに

必読。この方のテキストには同人活動に対する愛情を感じました。




【加筆】2009.9.7
ちょこちょこと「これも入れた方がいいかな」と思った事を加筆してます。
(現在進行形で加筆してます。文章下手で後から修正加筆しまくってすみません)




コミケは色んな人が色んな思惑持って集まってくる色んな要素の集まった場所なんだよね
で、「同人で儲けるくらいならコンビニバイトの方がよっぽど儲かる」と書きました。
これはネット上の同人関連の話題がよくあがる場所各所で以前からよく言われている例え、です。(コンビニとは特定されていない事が多いですが)


折角なので

何の知識も技術もコネも無い人が、
1人で同人誌1冊作って儲けるのと、コンビニバイトで稼ぐのを

実際に、具体的に比較してみようと思いました。何となく。
目標金額は20万です。(必要経費除いた利益のみ)

尚、これはあくまで一例です。皆がこのようになるという訳ではありません。




コンビニバイト

都会では時給900円くらいですか?
地元は田舎なので700~720円くらいですが、900円で計算しましょう。


バイト募集に応募して面接。無事採用が決まったら1日6時間入ります。
週に2日くらい休みたいので、週5日勤務×900円×6時間。=27.000円
1週間に27.000円稼ぐ事が出来ました。

今回は少なめに月=4週間として計算しましょう。
27.000円×4週間。=108.000円
一ヶ月で10万円稼ぐ事が出来ました。

これをもう一ヶ月続けると
108.000円×2ヶ月=216.000円


さて、一応必要経費を考えます。
コンビニは制服がありますから、その点は心配いりませんね。
そして自宅からなるべく交通費の掛からない店舗を選びましょう。
(山奥や離島、北海道の様な特殊な環境の方はすみません)
多少交通費が掛かるとして、1日往復400円くらいあれば1番近いコンビニには通えるでしょう。(最近のコンビニは交通費って出るのかな…?もし出るならこれも考えなくていいですね)

1日交通費400円×週5日×4週間=8.000円 これで一ヶ月。
8.000円×2ヶ月=16.000円 二か月分の交通費です。


216.000-16.000=200.000円
 


目標は2ヶ月で無事達成出来ました!おめでとう!
1日6時間も働けねーよという人は半分の3時間で頑張ってみましょう。
3時間なら本業とは別に出来る範囲内ですしね。4ヶ月で目標達成です。




同人誌1冊作って売る



まず、同人誌を作るためには色々必要なものがあります。

1)本文、つまり原稿。表紙用のイラストと本文用の漫画
2)それを印刷するための印刷費
3)頒布(販売)するための同人誌即売会(イベント)参加費・書店委託費


後結構忘れられがちなのですが、

4)漫画を描くための道具一式揃える費用
コレ結構バカになりません。アナログ(紙とペン)で描くとなると


・原稿用紙
・インク&ペン先(真っ黒な線が引けたらいいのでハイテックでもOK)
・筆ペンなど(ベタが塗れたら何でもOK)
・定規
・スクリーントーン

優先順位的に描いてみました。上から3点まであれば何とかなります。
ただ、今日びスクリーントーンも使わず描いた漫画がいきなりバカ売れするというのは、よっぽど絵が巧いか何か突出した魅力が無いと難しい、というかトーン貼ったら多少ヘタレでも巧く見えたりするので初心者はトーンに頼った方がいいと思います。


デジタル(パソコン)で描くとなると

・パソコン(既に持ってたらそれで。デスクトップorノートどっちでもOK)
・絵を描くソフト(フォトショップかSAIかコミスタ奨励)


プラス、フルデジタルの人は

・タブレット(安っすい一番小さいやつでOK 1万くらい)


ペン入れまではアナログ、後デジタルの人は

・スキャナ(安っすい5000円以内で買えるヤツでOK)
・原稿用紙(主線が清書出来ていればコピー用紙でもOK)
・主線描く画材道具(デジタルは鉛筆描きでもいけます)


こんなモンですか。パソコンもですがソフトの値段が結構バカにならない。
右も左も判らん人は、おかしな安い&フリーソフト使わず大人しく「絵を描くのに特化した専用ソフト」を使ってください。使い方判らない時にノウハウがネット上に沢山ある方がいいに決まってます。


アナログの人は3000円~くらい。
(トーンいっぱい買ったら高くつくよ!)

デジタルの人はソフト代。モノによります。
6000円(SAI)1.5万(PSE)3万(コミスタ)10万(フォトショ)で出せるラインのものをどうぞ。SAIは文字入力が出来ないので漫画のセリフ部分は別ソフトを使わないと駄目らしいです。SAI使ってないから適当言ってすみませんが。
後パソコンもスペック低いと描いてる途中でフリーズします、しなくても凄い動作遅くて作業がなかなか進まずイラつきます。

とにかく、同人誌作るには、先行投資が必ず必要という事です。



次に、どんな装丁の本を作るか考えます。
これは更なる先行投資「印刷費」に大きく関わってくるので重要です。
まず、オフセット印刷、オンデマンド印刷、コピー誌があります。どういうモノか判らない場合は調べましょう。「同人誌を作る」というのは、今まで生きていくのに必要無かった知識を要求されるものなのです。

安く少部数を作るならコピー誌、オンデマンド印刷ですが、ここは「儲けたい稼ぎたい」ですから、10や20のはした部数作っても意味ありません。この時点でコピー誌という選択肢が消えます。素人が何の知識も技術もなしに、いきなり綺麗な本の形に製本なんて出来ませんから。

コピーホチキス留めでもバンバン売れるのは、既に実績のある有名絵描きか超大手くらいです。初めて同人誌作って、しかも儲けようと目論むのですから「商品」として綺麗な、業者に製本して貰ったものを作ってください。

でないと、手にも取って貰えません。(シビア)
後、コピー誌は書店に委託する時に取って貰えませんよ。大手&製本の綺麗な物は例外もあるかもしれませんが。基本ムリだと思って下さい。儲けようと目論んでいるのに書店委託出来ないなんて有り得ませんからね!


という訳でこちらを参考にしてみます。
同人誌ってそんなに儲かるの?:アルファルファモザイク

1013 学名ナナシ :2009年08月27日 13:32 ID:TN0ToeH.0

>>79

100部完売でトントンになんかならねえよ

100部なら、表紙FCオフセット36pのB5本を結構安い印刷所で刷って\37200、

納品送料やイベント参加費(\1000~8500)、イベント時の搬入&搬出送料含めれば\400で売っても余裕で赤字

大体4回のイベント直参で100部全て捌ければ万々歳として、イベント参加費以降はその都度計上

地方住みの交通費なんか含めるととてもじゃないけど黒にはならない

じゃあ●00円で売ればいいじゃん ってお前、島中で買った本の値段とページ数比較してみろ

100しか刷れない奴が、ページ数×10(+100)以上値段つけても誰も買わんよ

これは非常に有益な情報ですね!
個人経験値からオフセット印刷相場の平均をB5フルカラー表紙36ページ100冊を3万円とさせて頂きます。(平均値で考えれば見当違いの金額ではないと思います)

「よし、では原価300円の本を100冊売って20万の利益を出すには…1冊2.300円で売ればいいんだ!」



バカ誕生です。


同人誌なんて言い値ですから、作った本人が好きに値段設定すればいいんですが。それなりの相場というものがあります。上にもあるページ数×10(+100)がそうです。この計算式で考えると36ページの本は500円が相場という事になりますね。これも個人経験値で申し訳ないのですが、B5フルカラー表紙36ページで800円越えるとよっぽど好きな作家の本でない限り引きます。

それも既に実績のある作家&大手だからこそ許される(躊躇せず払って貰える)金額設定です。
初めて同人誌を作って儲けよう!という人がいきなり真似するのは無謀なので、堅実に薄利多売でいきましょう。
本の値段は500円 とします。


印刷費は沢山作れば割安になります。同じ装丁の本を


300部で  56.000円くらい(某印刷屋価格)→1冊原価186円
500部で  75.000円くらい(某印刷屋価格)→1冊原価150円
600部で  83.000円くらい(某印刷屋価格)→1冊原価138円


とします。勿論もっと安い所もあると思いますが、それを頑張って探すのも努力です。
その分上乗せが多くなって儲かると思えば頑張れますよね!ネットを駆使して安い印刷屋を探してください。
ただし、初心者のうちは「同人誌専門印刷屋」さんを利用する事をお勧めします。原稿の作り方、装丁についての疑問を問合せたら割りと親切に答えてくれます。

後、コミケの様な大きなイベントの無い時期だととてもお得に(3割引きとか!)印刷出来ます。初心者はそれお勧め。
コミケ直接搬入の際にも安心です。専門印刷屋さんは慣れていますからね。




さて、これを1冊500円に設定すると

300部 純利益1冊314円  完売→ 94.200円
500部 純利益1冊350円  完売→175.000円
600部 純利益1冊362円  完売→217.200円



600部完売で20万の儲けが出ます。
何となく現実味が出てきてやれそうな気がしてきますね!


ちなみにオンデマンド印刷ですが、割安な分オフセット程綺麗ではないですが、原稿の作り方を工夫すれば充分綺麗な本になります。何よりコピー誌と違って印刷屋さんがオフセットと同じ様に製本までやってくれるので一見オフセットに見えます。

300部で  45.000円くらい(某印刷屋価格)→1冊原価150円
500部で  65.000円くらい(某印刷屋価格)→1冊原価130円
600部で  78.000円くらい(某印刷屋価格)→1冊原価130円


これを1冊500円に設定すると

300部 純利益1冊350円  完売→105.000円
500部 純利益1冊370円  完売→185.000円
600部 純利益1冊370円  完売→222.200円



…あれ?言う程劇的な変化は無かったですね、残念。
100部以下ならもっと歴然とした差が出ます。
でも1円でも損したくない気持ちは大事ですから、500部前後の場合はオンデマンドも視野に入れていいんじゃないでしょうか?


一応安い方を取って、600部で 78.000円 完売で20万 を目標にしましょう。
※既にここまでで原稿製作道具プラス印刷費で結構な金額が必要経費として使われてしまっている事が重要です。この計算では印刷費回収しか含んでいません。20万利益あげて印刷費とイベント参加費、原稿製作道具費まで回収しようとしたら600部完売ではギリギリかちょっと厳しい。
アナログで描いた場合なら何とか。デジタルだと金額の大きなパソコンが流用可能なら…いいソフトを買っちゃったら目標の20万利益は出ませんね。(赤字にはなりませんが)ここら辺は完売見込んでカード払いにして凌ぐ事も可能。印刷費も最近印刷屋によってはカード払いが出来ます。先立つものが無くても何とかなる代わりに博打度アップですね!

※朗報もひとつ。フルデジタルに限っては原稿製作道具費が掛かるのは最初の1冊目の時だけです。壊れるまで使えます。後は基本的に印刷費のみ。(…電気代とかは細かい話になるので省略で…)




ここまで来て疑問に感じる人もいるでしょう。

「何も、1冊で20万利益出そうとしなくてもいいんじゃないの?」


そうですね!薄利多売と言うからには、何冊も本の種類を揃えてセット買いさせた方がお得感を与えつつ稼ぎやすいです。

300部1種 10万純利益 ×2種類  =20万利益 というのも作戦です。


しかし、いかんせん初めて同人誌を作るのです。いきなり何冊も作るのは大変です。何冊も同時に作るという事は、それだけの枚数の原稿を作らなければいけないし、冊数分の印刷費も掛かるのです。
ちなみに300部36ページを2冊作るのと600部36ページを1冊作るのでは、後者の方が印刷費が安い=原価が安いです。

何より素人が36枚(本文だけなら32枚)ゼロから漫画を描くのは大変です。
時間も掛かります。2冊分3冊分枚数描くの平気だよ!という人は「数種類の本を同時に作って売る超薄利多売戦法」を視野に入れるのも効果的です。目標金額20万達成の可能性も高くなります。


…今回は、貴重な36枚の原稿1冊だけで目標金額達成出来る方法を模索します。




印刷費の話だけで疲れてしまいましたが、次にどんな本を作るかを決めましょう。
「流行ジャンル」の「人気作家風の絵の」「エロ本」とか、そんな感じですね。

上の例ですが、実際「儲けたい」時の戦略としては正攻法だと思います。
「流行ジャンル」というのは「買ってくれるかもしれない人の人数が多い」という事。いくらレベルの高い本を作っても、認知度の低いマイナージャンルの本ではなかなか手に取って貰う事も難しいのです。


…まぁ、ここら辺は適当に決めてください。最も博打的要素の高い部分なので。



ようやく原稿を描き始めます。ひたすら描いてください。
コンビニバイトと同じ条件で、1日6時間描いて週休2日にしましょうか。

ここからは本人の資質次第です。
表紙と、36ページの本の中身32枚をどれだけの時間で完成させられるか、に全て掛かっています。

32枚のうち、中表紙・まえがき・あとがき・おくずけは適当に誤魔化せます。
表紙のイラストをちょっと頑張って描いておけばこの4枚分のレイアウトに使いまわせます。大丈夫、皆やってますから!


残りは28枚。

下書きするのに1枚1時間とします。これで28時間。
ペン入れに1枚1時間とします。プラス28時間。
仕上げ(ベタ&トーン)を1枚2時間とします。プラス56時間。

28枚仕上げるのに合計、112時間必要 という結果が出ました。




ムリです。

こんなん出来るの週刊連載持ちのプロか極一部の速筆同人作家だけです。
(下書き~ペン入れの時間設定の時点で気づきましょう)
早けりゃいいってモンじゃないですしね。綺麗で可愛くて魅力的で「こ、これは買おう!」と思うような原稿でなければいけないのですから。「売れる絵」「売れる漫画」「売れるネタ」「売れるシチュエーション」を脳味噌から捻り出して原稿用紙に焼き付けてください。その原稿が20万に化けるんです。頑張りましょう。


で、初めて絵を描きます~漫画描きます~という人なら、最低この3倍は掛かります。というか3倍なら早い方でしょうね。仮に人の絵をパクったりトレスったりしても掛かる時間に大差はないと思います。絵心ない人だと1日6時間掛けても下書き1枚すら終わらないです。覚悟して下さい。

…3倍で336時間か…元々絵自体ちょっと描ける人、という事で2.5倍の280時間としましょうか。


28枚描く時間280時間÷1日6時間 =46.66666…約47日で28枚完成する計算、にしましょうか。
中表紙・まえがき・あとがき・おくずけ4枚を作るのに更に2日=1枚3時間ずつ貰いましょうか。これで49日。

忘れてました、表紙作り。
フルカラーイラストを描かないといけません。また、表紙の出来は売れ行きを大きく左右します。
たとえ中が多少手抜きでへっぽこでも、表紙だけは気合い入れて作りましょう。表紙と中が違いすぎて詐欺みたいな本だ?「儲けたい」んだからそんな事ぁ気にスンナ!そういう事は本文完成させてから言え!!
…えー。気合いいれたいので、時間も多目に取りたいですね。3日分=18時間は欲しいです。これで52日。


結局2ヶ月近く掛かっちゃいましたね。
1日6時間以上プラス土日も頑張れる人なら、もっと早く完成出来るかもしれません。


原稿が完成したら、印刷屋さんに入稿します。
後は大体1週間~10日もすれば刷り上って届きます。
(というのは建前で、早い所だと中3日で刷り上って来ます)



で。これを売らないといけません。
一番売れそうなイベントはやはりコミックマーケットです。
このイベント、参加申込期間が決まっていて、半年前に申し込んでおかないとスペースは取れません。

しかも抽選です。
申し込んでも「抽選漏れ」で参加出来ない事もあります。


ですので、「同人誌で儲けたい!」と思ってコミケをその場所に選ぶなら、自動的に最低半年計画になります。今9月ですが、既に今年の年末開催の冬コミ申込期間は終わっています。コミケに参加申込みが出来るのは来年の夏コミからになります。長期戦すぎますね!

そんな場合はコミケは後回しにして、まず書店委託申込をしてみてもいいかもしれません。


今回は運良く?今月末のコミケに作った本と同じジャンルで参加申込をしていて無事スペースが取れていた、という事にしておきましょう。
※これは本当に非常に運の良い事だと考えてください。


ここで必要経費。
コミックマーケット参加申込書セット 1.000円
スペース代 7.500円



後は当日、会場までの交通費も必要経費に含めたりしますが…もう面倒なのでこれは省略。都内の人は安くていいですね、地方の人は頑張ってくださいね!





ハイ、ここで最後の難関が。

こんなに頑張って原稿描く道具揃えて、原稿描いて、印刷費払って、本を作ってコミケに参加したけれど




600部完売する保障なんてどこにもありません。

コンビニバイトは「働いただけの時間給」が確実に手元に入ってきますが、同人誌を売る場合は印刷費分すら売上から全額返ってくる保障はないんです。

一応156冊売れたら印刷費だけはペイ出来る計算です。
この数字が「夢見れる数」かどうかは個人の判断にお任せします。



これは600部だから、印刷費が8万だから、って話じゃないんですよね。
600は不安だから300部×本2種類にしても、その300×2種が完売する保障なんて無いんですよ。

仮にもっと少部数にして100部オンデマンドにしても同じです。
結果印刷費2万弱で懐の傷は浅かったとしても、そのお金はドブに捨てたも同じで。しかも2ヶ月も掛けて売れもしないゴミを作っちゃったって事になるんですよね。(儲け目的なら売れない同人誌なんてゴミも同然でしょうし)(実際減らない同人誌の詰まったダンボール箱って邪魔ですよ…!まぁ印刷屋が預かってくれるサービスもありますが永遠に預かってくれる訳ではないし)



ちなみに書店委託ですが、こちらも申し込めば必ず委託してくれるとは限りません。
…何でもどんなマイナーで本の出来がちょっとアレでも(…)委託だけはしてくれる所があると話だけは聞いた事があるのですが、やはりがっぽり儲けるなら有名な同人ショップに委託したいですよね!! そしたら大手本の注文の「ついで買い」に混ぜて貰えるかもしれませんし!

何とか、委託はして貰える事になりました。
ちなみにコネも知名度も一切実績もない初心者の作った本を、いきなり600部全部委託で預かってくれる事なんて奇跡に近い話なので期待しないようにしましょう。(可能性ゼロとは言いませんが小数点以下ですね、そんな可能性)一応、最低預かり部数は30とも20とも言われています。そのくせ委託費とマージン(売上の3割)はがっちり取っていきます。

そして当たり前ですが、預けた部数が完売するとは限りません。コミケと同じです。
後、委託預かり期限がありますので、期限までに完売しなかった本は基本的に全て返品されます。

委託費を差し引くと却ってマイナスになる可能性もありますよ。




残念ながらコミケ1回参加、書店委託1回(預かり期限切れ)で完売出来ませんでした。
引き続き同人誌即売会(コミケ以外でもOK。売れそうなイベントを選びましょう)にサークル参加したり、同人ショップに委託をお願いしたりしましょう。書店委託は最初の時点で有名どころ全部に申込をして複数同時に委託するのも作戦です。当然全店で預かってくれる保証はありませんが、1カ所よりも複数で委託した方が早く完売に近づけます。…かも?
(流行ジャンル本は鮮度のいい間に完売させるのがセオリーです)

勿論、その分イベント参加費・書店委託費が加算されますので目標金額20万達成は難しくなります。また、利益が戻ってくるのに時間が掛かります。2ヶ月頑張った利益=20万にはなりません。本を作るのに2ヶ月でも完売に6ヶ月かかれば「6ヶ月の利益」ですし、1年かかれば「1年の利益」です。そう正に「年間20万」という訳。儲け だ け を目的にやった結果「年間20万」を月計算で考えると結構ガッカリします。


「それなら自分で自宅通販を受付すれば、経費かからないじゃん!」


そうですね!
そのためには「宣伝」が必要ですね。
自宅通販やってます、こうやって申し込んでください、と告知しないと誰も申込みしてきません。今はほとんどネットでサイトを持って宣伝します。(そのサイトを有名な同人サーチに登録して通販情報アリ!と宣伝するのも効果的。後、流行のpixivを使うのもアリですね)

大体「宣伝」の効果が出るには数ヶ月掛かります。
ですから本を作ると決めた時から、原稿作りと同時進行でサイトを作って公開しておくのも作戦です。「こんな本作ってます!出来ました!○月×日のコミケで売ります、スペースはここ!来てね!」…という流れに出来れば完璧です。コミケ前日までにそこそこアクセスカウンターを回す事が出来ていれば、当日の売上も大きく結果が違ってくるでしょう。コミケ1回で完売出来る確率もグンんと跳ね上がります。
※仕事量が倍増しますが、結果の事を考えると頑張る価値はあります。というか、定期的に活動している作家さんは皆やってます。宣伝大事。



まぁ、それでもいきなりドカーン!と数百部の通販申込みが来て完売!なんていうのは奇跡に近いと思ってください。(可能性ゼロとはいいません)








「儲ける」だけを目的でやるには同人はリスキーですね!という今更なお話でした。

┐(´ー`)┌ ヤレヤレ 




…こっちもなっげぇ!!!(汗)





※この比較は「目標金額20万」よりも「同じ2ヶ月間の労力でどれだけ結果に差が出るか」というのがポイントになっています。
勿論原稿を描くのに半年掛けても構いませんし、100部の本を毎月作ってイベント売りするのもいいと思います。ただ、長期戦になればなる程、コンビニバイトの方が確実に収入が手元に入ってくるという事です。(確実に、という点が重要です)

逆にページ数を増やして値段設定を高くし、600部より少部数で20万を目指すのも作戦です。
B5 60ページなら700円…表紙が綺麗で流行ジャンルなら800円くらいにしても一見ぼったくりとは思われません。また、男性向けエロ本だと「釣銭のやり取りが面倒だから60ページくらいの本なら700や800より1.000円の値段設定にした方が却って捌けるのが早い」というよくわからない特殊ローカルルール?があったりします。エロ本の値段が500、1.000、1.500…と500円刻みが多いのはそういう理由です。(ここが「エロ本は楽にぼったくれて儲かる!という噂を裏付ける原因その1、なのかもしれませんねー)

勿論60ページ分の原稿を描かないといけませんから、それに掛かる時間も倍増します。「2ヶ月の儲け=20万」が「4ヶ月の儲け=20万」になってしまいます。描くの早い人だけが使える作戦ですね。



博打的に見れば、「同人誌で儲ける」は当たれば大きいんですよ?
100%運頼みの宝くじよりは割がいいかも。それは多分、誰も否定はしないと思います。


※これも、本人が同人原稿は描いたことなくても元々平均以上の絵が描けるとか、友人に同人活動経験者がいる(コピー誌10冊のピコではなくてそこそこ部数作って売れて活動が軌道に乗ってる人でなければ駄目です)とか、売り子を手伝ってくれるオタ友がいるとか、そういうスタート時にアドバンテージのある人だと全然結果は違ってきます。後はその友人関係を壊さない様に維持出来る事。

※ついでに、上の長々書いたテキストも実際はあちこち穴だらけです。もうちょっと巧いやり方もあるだろうとは思いますが、あまり細かに書いて「よし、これ参考にして早速やってみよう!」とか思われちゃったら困りますし。笑。やってもいいですけど、その代わり「真似したみたのに儲からなかったじゃねーか!」とか怒ってこないでくださいね!自己責任!!(印刷費は実在する安めで有名な同人誌印刷屋さんのマニュアルから参考にしました。計算しやすいように端数四捨五入。ご了承ください)

※あとついでに、私コンビニバイト未経験なので、どんな仕事内容があるのか詳細には把握していませんのでその点については省きました。以前にも書いた事がありますが「コンビニレジバイトは世界一難易度の高いレジバイトだ」と思っています。商品の発注から品出し掃除レジ打ち宅配預かり振込み手続きetc…鬼の様な仕事だと思います。やる事多すぎ、覚えるのムリ。自分絶対コンビニレジ立てない。怖い。






【関連エントリ】

コミケは色んな人が色んな思惑持って集まってくる色んな要素の集まった場所なんだよね
今思い出したんだけど

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今思い出したんだけど

今は同人誌で売れたかったら

人気作家の絵をパクって、流行ジャンルで、エロ本作ればいい



って言われているけど、
自分が本格的に同人活動始めた時には


次にブームが来そうなジャンルに誰よりも早くツバつけて本を出す


もしくは

流行ジャンルの、1番人気カプではなく3番人気(1番人気カプとキャラが片方被っているとベスト)くらいの人気カプで派手で分厚い本を半年出し続ける


って言われたけど、戦術は日々変化しているんだなぁ~…
まぁ上のは女性向けでの話なので、男性向けは今も昔も同じなのかもしれません。





【関連エントリ】

コミケは色んな人が色んな思惑持って集まってくる色んな要素の集まった場所なんだよね
同人誌1冊作って儲けるのとコンビニバイト、どっちが割がイイか考えてみよー☆

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コミケは色んな人が色んな思惑持って集まってくる色んな要素の集まった場所なんだよね

久しぶりになっがい読み辛いテキスト書きます。

夏コミ前に「同人誌が儲からないなんて嘘だ」というテキストが一部で話題になりました。

ゲームセンターに明日はあるの?:これで「儲からない」とかありえんだろ。 - livedoor Blog(ブログ)
ゲームセンターに明日はあるの?:「同人誌は儲からない幻想」っつーか大嘘をつき続けて自らの無謬性を保持しようとする連中は何なの? - livedoor Blog(ブログ)

で、これに対しての賛否色々がありまして。

外から見ているだけの人間の想像力の限界:同人誌が儲かるだって? - FANTA-G - 楽天ブログ(Blog)
「同人誌は儲からない」のウソ | Half Moon Diary

自腹を切れるか?の違い:未だに続く同人が儲かる、儲からない論争 - FANTA-G - 楽天ブログ(Blog)


で、夏コミ後にこんな話題が出て涙を誘ったところで

夏コミでたけど3部しか売れなかったんだぜ……。 - ゴールデンタイムズ(; ・`д・´)<


更にこちらの記事で「同人誌は儲かる」プラス「同人誌=キャラをパクったエロ漫画」と書かれたのがきっかけで再燃。

内外タイムス - 「ヲタク記者は見た!」同人誌ってそんなに儲かるの?



…この後に出たテキスト達が非常に興味深かったので、自分用のメモ兼ねてブクマ&自分なりの考えを纏めておこうかなと思いました。

以下、色々出尽くしたテキスト群。のごく一部。です。
(他にも同内容で語ったテキストあると思いますがチェック漏れですすみません)



コミケにありがちな誤解 - ビジネスから1000000光年
 コミケで頒布されてる本のうちエロ本なんて全体の3割だよ!という主張。独自のデータを参照していて参考になります。

みんなー!y_arim流詭弁の作法教えるよー!\(^o^)/ はてな匿名ダイアリー
 上に対しての反論。読んでてイライラするものの内容自体は興味深く面白いと思いました。上のデータにない別視点での意見があります。

「コミケにありがちな誤解」が誤解 - 萌え理論Blog
 こちらも「コミケにありがちな誤解」への反論。ただ、コミケでの話に書店売りやダウンロード販売の話まで混ぜるのはおかしいと思います。テキストとしては興味深く読みました。

こちらはこのテキストの後も色々語っていらっしゃいます。
なぜ『東方』は二次創作が流行したのか
なぜ『東方』の同人誌はエロが少ないのか?
同人市場の一般・成年向け比較
同人市場の一般・成年向け比較調査

興味のある方はどうぞー。



ここで真打登場。
同人誌1トンを刷った経緯と部数決定のプロセス - ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん
 物凄い具体的なマーケティングテキスト。1冊1kg1,000冊の同人誌を印刷するに至った経緯が詳細に書かれています。ただ闇雲に作るのは例え趣味であっても、趣味であるからこそやめた方がいい。全同人作家必読テキスト。



さて。…で、先に言っちゃうと
「今のコミケは色んな目的の人が参加しているから、"コミケとはこういうものだ!"というひとつの形で説明する事は出来ない。様々な要素を含んでいるのがコミケですとしか説明出来ない」んですよ。だからこんなに意見がバラバラになっちゃう。

エロ本が欲しい人はエロ本を売ってるエリアしか興味がない=エロ本以外を売ってるエリアは存在しないも同じ

だから「コミケはエロ本売ってる場所」になるんですよ。
他の目的の人も同じ。評論本目当ての人にとっては「コミケは評論本が沢山買える場所」だし、もっとマイナージャンルの本が欲しい人や、作っている人にとっては「唯一自分のジャンルでも本を買える&買って貰える場所」になります。(コレかなり切実な事なんです)
企業ブースで企業の限定グッズ目当ての人には「コミケは旬ジャンルのお宝限定グッズが買える場所」だからそもそも同人誌自体興味がなくコミケに来ておいて「コミケって何?」と素で思っているかもしれない。
コスプレイヤーにとって「コミケは世界で一番の晴れの舞台、自分の姿を見てもらえる場所」だから中には一切買い物をせずコスプレ広場にしか用事の無い人も多いでしょう。

現在コミケは東京ビッグサイトで開催されていて、ジャンルが違えばホールが違います。同日同会場で開催されているにも関わらず、実態は「複数ジャンルのイベントが同時開催されている」ような状態なのです。しかもそのひとつひとつの規模も大きい。
実際、私はここ数年コミケで西ホールに行っていません。そこにどんなジャンルが配置されているかも、カタログチェックしていないので知りません。中の人でもそんなモンなんです。
勿体無い?そうですよね私もそう思います。ですがあの広い会場で、自分でサークル参加していてホール跨いでスペースを見に行く事はかなり難しい環境なのです。売り子さんが居ても厳しい。


そんな「コミケ」というモンスターイベントの全体を把握しろ、というのは不可能です。
コミケスタッフですら全てを把握しているとは言えないかもしれません。(スタッフとして把握はしていても参加者としての視点での把握とはまた別だと思うからです)



で、現在マスコミで報道されている「コミケ」の姿は極一部でしかありません。
それを見て「ほほぅコミケとはエロ本を売ってて露出度の過激なコスプレが沢山集まるイベントなのか」と思ってしまっても仕方が無いというか…

自分の興味のある事にしか人間関心を示しませんから、そもそも
内外タイムス - 「ヲタク記者は見た!」同人誌ってそんなに儲かるの?

の記事を読む層を考えたらそりゃ女性向けのホモ本を無視して「エロ」「儲かる」がキーワードになっても仕方がないですよねーw…と思います。まぁ、実際にコミケ参加している同人作家さんとしては捨て置けない所があるのも判ります。
仕方がないですよねー、で放置していたら誤解だけが一人歩きしてしまいますし。(その結果が現状というのもありますし、声を上げる事は良い事だと思います)




で、この「儲かる」「エロ」って漫画同人界隈でずっと語られてる話題なんですよね。今に始まった事ではなく、それこそ10年20年前から。同人の稼ぎでマンション買った武勇伝なんてむしろ昔の方が華やかでした。半分都市伝説化しているので真偽の程は不明ですけど。

で、このテの話になると必ず出てくるのが

同人で儲けたかったら

人気作家の絵をパクって、流行ジャンルで、エロ本作ればいい



とお約束の様に言われます。最早様式美です。
同人活動をした事の無い人の方が言っていそうですが、案外現役の同人作家さんでもこういう風に思っていたり言っている人は多いです。
自分の本がイマイチ売れないのは流行ジャンルじゃなく流行りカップリングじゃなくエロホモやってないから!売れるのが目的じゃないのよ好きだからやっているのよだから流行ジャンルなんかやらないの!エロなんて作品に愛が無い輩のやる事よ!と呪詛レベルで呟いているイメージです(うへぇ)。


実際、こういうノリで本を作っている人もいるでしょう。
そしてそういう人を非難しているのも見かけます。上の方のテキストみたいに

パクって、流行ジャンルで、エロ本作ったってそうそう儲かる訳がない


と言われます。それは、ある一面から見れば真実です。
人気作家の絵をパクるにも技術が必要です。仮にトレスをするにしてもトレス元の画像を用意しないといけませんし、トレスにも技術は必要。絵心の無い人がどんなに時間を掛けて頑張っても、上からなぞっても同じ絵は簡単には描けませんよ。
トレスして同じ絵が描けても逆にトレス元の絵が判りやすくなるので、あっと言う間にトレスパクリがバレて叩かれます。(叩かれても売れて儲かればいいやー思っている方は止めませんが。オリジナルの商業でも活動されている作家さんからトレスすると運が悪ければ訴えられる可能性を忘れないでくださいねー)
ようやく絵が描けたとして、パクリ元の作家さんと同じジャンルで同人誌を作るのは無謀です。パクリ元よりも巧く描けていればもしや、という事もありますが精々「劣化トレス乙」と言われて終了です。…ならば別のジャンルで、となった時のジャンル選択が難しい。流行ジャンルだからと言ってただ作れば売れるとは限らない。今のコミケでは事前の宣伝活動が無ければ例え神クラスの作画を誇る流行ジャンルの本でも埋没します。
エロ本なら何でも売れるでしょ!これも一概には言えないのです。これは細かな話になるので省略しますが、ジャンルによってはエロじゃない方が売れる事もあるのです。

そして何より、個々の「儲かったと言っていい金額」にズレがあるので話が平行線です。
上のテキストでは「コミケ参加サークル中、年間20万利益の出ている所は僅か5%」と書かれています。
マイナージャンルでコツコツやってる人にとっては純利益20万なんて途方もない金額でしょう。大して流行ジャンルを渡り歩いてイベント売り以外に書店売りも手広くやってる人にとっては充分手の届く金額でしょう。
ちなみに私個人としては「年間20万」なんて儲けのうちに入りません。
20万も利益出てませんけどね!「手元に残らないお金」なんて無いのと同じです。
20万という額に対しての感覚は「まぁ印刷費が回収出来て良かったね、でもスペース代や会場までの交通費を考えたらやっぱり赤字だわ」といった感じです。実際地方在住なので年間20万ではスペース代と交通費(日程によっては宿泊費)でバッチリ赤字です。
儲けというからには同人活動費用全額まかなった残りで他に職を持たなくても生活出来るくらいのイメージですね。(専業になるならないは別として)専業同人できるレベル=儲かってるイメージ。
せめて年間7桁は純利益上がって「儲け」と言いたい。それでも月換算すれば言う程大した額でもありません。まさに「同人で儲けるくらいならコンビニバイトの方がよっぽど儲かる」です。

(まぁそんな感じですから、大手でも専業同人さんよりも圧倒的に兼業同人さんの方が多いのも頷けます。「副業」と考えれば悪くないです。本業の上に原稿を描く時間と労力を搾り出すのは大変ですが、定期収入とは別に年2回コミケで7桁のボーナスが転がり込んで来ると思えば頑張れる、かもしれません。不況ですし。いやー生々しい!)

(※副業でもちゃんと確定申告しましょうね。/脱線)



後、現在同人作家やってる人にとっての儲けイメージは「年間20万」なのに対して外部から同人って儲かるんだって?と興味津々でネタにする人の儲けイメージは「年間ン百万~」なんじゃないかな、と。ここでも金額にズレがある。
少なくとも現役同人作家が「同人って儲かる」と外部の人が話題にしているのを聞いた時に「コイツ同人でいきなりン百万儲かるとか勘違いしてそうだ馬鹿じゃねーの」と思っている気がします。そして意見が食い違う。




で、結局「人気作家の絵をパクって、流行ジャンルで、エロ本」は儲かるのかよ儲からないのかよ!

…という話になるのですが、「儲かるともいえるし儲からないともいえます」。
「儲け」でイメージする金額に違いがあるとのが前提にあって、その上で。
無闇に「ただ儲かるらしいから作るか」ではなく、「年間幾らの儲けが欲しいから1年でどんな本を何部作ってどう売ればいいか」と考える事が出来れば、可能性はゼロではありません。
今までこの手の話に欠けていたのは正に「マーケティング」の部分だったと思います。

そもそも「同人誌で儲けてはいけない(パロディに限る)」という暗黙のルールがある業界で「マーケティング」なんて口が裂けても言えない様な空気もあったのかもしれません。ですが、皆こういう事をそれなりにやっているのです。やってない人は今からでもやればいいと思います。

「儲けを出すため」のマーケティングと考えない。

「自分の作った本を読んで貰いたい層に出来るだけ確実に、多く読んでもらうため」のマーケティングだと考える。それに結果として売上=儲けが出るだけの話です。

そういう点では
同人誌1トンを刷った経緯と部数決定のプロセス - ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

は、本当に秀逸なテキストだと思います。マイナージャンルの小部数サークルさんでも参考に出来る事があると思います。「読んでもらうための努力」は本のクオリティを上げる以外にも、沢山ありますよ。


そんな同人活動、ただの商売じゃないか!

そうかもしれませんね。
過度の儲け主義はコミケ理念にも反しますし。
儲けるために「流行の絵柄で」「流行ジャンル」「エロ」を描く、というのは「自分が描きたい!と思っているものが無い」とも言えます。
大抵の同人作家さんは「自分の好きなもの、描きたいものがあってそれを描く」人達ですので、売れるものなら何でも描くというのは「商売」に近いと思います。
(まぁ「今コレ流行っているからコレを描く」的に作る本のジャンルを決める作家さんも多いですが/男性向けに比較的多い気が/ただ男性女性問わず、一切興味も無いのに描くという人はやはり少数派だと感じます)

ただ、コミケは「正式な手続きを踏んでサークル参加申込をし、スペースを取り、当日頒布物として自主制作物(本以外のサークルもありますね)を見本提出、頒布許可が出て頒布する」事が出来れば基本的に何のお咎めも無いと思うのです。

失礼な話、愛はあるといいつつスペースには毎回新刊がない、あってもやっつけコピー誌しかないサークルと、同人で稼いで生活してます!だから毎回新刊数冊がっつり作ってます!なサークルだと、後者の方が「サークルとしてちゃんと活動している」様に見えますよね。原動力が愛か金かとか言われても…あまりにも愛に対して結果の出せないサークルこそ、その愛を疑います。

マスコミの「エロ」「儲かる」記事を読んで「儲かるならやってみるか!」と同人誌作って見たらいいんです。大体、あの手の記事を読んで「よしオレも」なんて人めったにいませんから、実行に移す人がいたらそれだけでも凄いね思い切ったね!と感心します。煽り抜きで。

やってみて夢破れてもいいですし、労力の割りに旨味が少ないと感じたら直ぐやめたらいいんです。そして思った以上に儲かったら良かったですね!と思います。多分、元々絵心があってマーケティング感覚があったのでしょうね。儲かる=売れる、という事は、多くの人が完成した本を見て「この本はイイ!」と評価してお金を払ってくれた証でもあるのですから、同人誌を作る動機が「儲けたい」でもいいと思います。その評価に対して堂々と胸を張っていいはずです。

(宣伝効果とかもあるかもしれませんが…それだっていくら宣伝したってつまらなさそうな本だったら買いませんし。巧い宣伝に騙された人のお陰で最初は儲かっても、次第に同じ手は使えなくなってきますし)


コミケには、色んな思いがあって夢がある。
ルールを守ればどんな思いも許容してくれる懐がある。

それがいい。そんなコミケだから全参加者に愛されてきたんだと思いたい。







…なっげぇ!!!(汗)
もうちょっと書き残しておきたい事があったのですが、ここまでで一旦終了。






【追加:2009/9/4 PM11:10】

超完璧なサイトさんがあったのでブクマ。
夏コミ以降の「今後のコミケについて」「同人誌って儲かるの?」「同人誌はャラパクエロ漫画?」関連のブログ・サイトテキストが一覧可能。こんなにあったんだー。「マナー低下&一般参加者の低年齢化」は自テリトリージャンルではないので他所様のテキストを拝見するだけに留めております。

A@ さん(DATE: 2009.09.04)





【関連エントリ】

今思い出したんだけど
同人誌1冊作って儲けるのとコンビニバイト、どっちが割がイイか考えてみよー☆

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紙芝居という文化のある日本

全然纏まってないテキストです。
同じ内容でもっと理論的且つデータやソースしっかり参照したテキストが既にどこかに存在していると思うけど、見つからない。あったら教えてください。お願いします。


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「紙芝居アニメ」って表現があるじゃないですか。
全然動かなくて、原画だけをパカパカ映しているだけのアニメ。
(私が最初にそれを意識したのは「シュラト」です)

そもそも、ディズニーに始まった1秒間24コマの「フルアニメーション」から見れば日本製のアニメはどれだけ動いているように見えても「フル」ではないものがほとんどで。(僅かながらあるにはあります)


日本初の国産テレビアニメ「鉄腕アトム」制作の際、フルアニメで作ったりしたらとてもじゃないが間に合わないために苦肉の策で生まれた表現である~、とか色んな所で読んだ記憶があるのですが、

まぁ、当時のアニメスタッフも最初に口パクだけのアニメを作ると言われた時は「そんなものアニメーションではない」と思っただろう、とは思うものの…実際、フルアニメーションを目指していたスタッフから見れば完成した「パカパカアニメ」は酷いものと映ったでしょう。
でも、実際放送したらそんな事はちっとも気にせず大喜びの子供達だったのでした~、的な。



これ、多分、日本に「紙芝居」という文化があったからOKだったんだと思うのです。今の時代ででも、アニメは「綺麗な止め絵満載で、最低限の動きがあって、声があたってて効果的にBGMで盛り上げたら全然動いてなくても脳内変換で名作だと思えるわ」と思ってしまいます。

NHKの「テレビ絵本」とかは、完全に紙芝居ですよね。
でも、あれもギリギリアニメーションだと思える不思議。
キャラは全然動かないけど画面効果と音楽と声でアニメに見せてる感じ。

どこからのラインがアニメーションなんだよ、と聞かれると、日本と海外ではライン引きが全然違うんじゃないかなぁー。



いや勿論、バリバリ動くアニメも好きですけどね。
でも別に無理して動かす必要のない箇所まで動かす必要はないじゃん?と思います。素で。ディズニーアニメは止まってる時が無くて目が疲れる。アニメーションとしては正しいんだけど。


「紙芝居アニメ」って動くはずのアニメが動かない揶揄表現ですが、それが許されちゃってる土台の文化があるんだよなぁー、とかぼんやり思いました。
特に最近は動かなくてもキャラデザや原作の絵とそっくりに描かれた止め絵状態の原画が称賛される事が多くなった印象があるので…




書き逃げです。
巧く纏まんない。

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自分のオタクルーツが繋がった日。

こことかで言ってた事の続き。みたいな。
◆ 自分の画力や表現力や漫画力やそもそも「才能」のなさに肩を落とす

最近、galaxxxyとかゲーセンのグッズとかでやたら関連商品が出ている「魔法の天使クリィミーマミ」ですが(一応2008年がぴえろ魔法少女25周年、というのがきっかけらしいですよ)

…で、最近、無い金振り絞って遂に手に入れた…!!




ぎゃーホントに色んなモノを振り絞ったよ!
でもいつかは手に入れると決めてたし、バイト首になる前=定期収入がある内に買おうと思って…(世知辛い)。


で、付録のブックレットをパラパラ見ていてビックリ。

伊藤くんのインタビュー

↑DVD-BOX 3のおまけブックレット
原案/シリーズ構成:伊藤和典さんのインタビュー。

初期は"オシャレな鬼太郎"です ですと!?
ああぁぅぁぁーーーーそうか、そうだったんだ!

何か、ストンと合点がいった感じ。
私、アイドルに変身とかには全く興味がなくて、初期のやけにマニアックなファンタジーさが大好きだった(後半の80年代作品として異質な「リアル」さも大好きですが、きっかけはソコだった)んですが、そうかぁー……

オタクの洗礼を受けた作品が
ぴえろ魔法少女と水木作品でも、全然おかしな事ではなかったんだ!!
もっと早くコッチのDVD-BOX買えていたらよかったのに。


でも今買えて、こうしてインタビュー読めてよかった!!
何か、わかんないけど、嬉しい!


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ゲーセン商品のストラップやキーチェーンが、すごい小さくてカワイイので欲しいのですが、いかんせんマミ商品のUFOキャッチャーを置いているゲーセンが田舎には無いのと。…ヤフオクを除いてみると恐ろしい額に高騰していてちょっと手を出すのに躊躇してしまうー。

ネガポジぬいぐるみも欲しいんだけどなぁ…コスプレ用に


とりあえずコレは必ずゲットする。
高田センセイの今風デザインだけど超カワイイ!!

マイタン クリィミーマミゴスロリVer.

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